グローバル企業の代表格!ブリヂストンの17年間の事業数値をビジュアライズ

今回は、日本の代表的なグローバル企業であるブリヂストンについて調べたいと思います。

個人的な話にはなりますが、自分は高校卒業までの6年間を福岡県久留米市で過ごしたこともあり、久留米発の企業としてグローバル首位に上り詰めたブリヂストンは象徴的な存在でした。石橋美術館とかあるし。

今回のエントリでは、ブリヂストンの沿革を軽くさかのぼった上で、2000年以降の事業数値をビジュアライズしていきたいと思います。

 分析というよりはグラフをバンバンみて規模感を把握しよう、という感じになります。


ブリヂストンの沿革

1930年、前身である日本足袋タイヤ部にて乗用車用の第1号タイヤを製造。

そして1931年、福岡県久留米市に「ブリッヂストンタイヤ株式会社」を設立。

1934年に久留米工場が完成すると、本格的なタイヤ生産を開始。

1935年にはゴルフボールの生産も開始しています。


1937年には本社を東京に移転。

1942年には太平洋戦争の中で社名を「日本タイヤ株式会社」に変更したのち、1951年に復旧。

1953年には売上高が100億円を超え、業界首位となります。

1965年には戦後初の海外工場「ブリヂストン・マレーシア」の創業を開始。

1967年には米国ロサンゼルスに販売会社「ブリヂストン・アメリカ」を設立すると、1983年には米国ファイアストン社のナッシュビル工場を正式に買収、北米に初の生産拠点を確保。

1988年には米国第2位のタイヤメーカー「ファイアストン」社を26億ドルで買収、子会社化し、翌年には「ブリヂストン/ファイアストン・インク」(略称BFS)として再編。

1990年には欧州統括会社「ブリヂストン/ファイアストン・ヨーロッパ エス エー」(略称BFE)を設立。


1997年にはF1(フォーミュラ ワン)に参戦し、翌年、参戦2年目でブリヂストンタイヤ装着チームとドライバーがワールドチャンピオンを獲得。

その頃にはすっかりグローバルブランドとしての地位を確立しており、ほとんどの年で1位のマーケットシェアを獲得しています。


ブリヂストンの売上のうちタイヤはどのくらい?

まずは売上の内訳を見てみます。ブリヂストンといえばタイヤのイメージですが、ゴルフ用品など他の製品もあります。どのくらいがタイヤの売上なのでしょうか?

売上3.3兆円のうち、2.7兆円がタイヤ、5777億円がその他の売上となっています。

割合でいうとだいたい8割前後がタイヤの売上となっています。


海外の売上はどのくらい?

続いて、地域ごとの売上です。グローバル企業と言われて久しいブリヂストンですが、具体的にどのくらいの売上を日本以外であげているのでしょうか。

日本の売上は8584億円からジリジリと減少し、6535億円になっています。

逆に、米州(アメリカ大陸)は8263億円から1兆6257億円へと大きく成長しています。

欧州(ヨーロッパ)は1932億円から4943億円に。


パーセンテージでもみてみましょう。

日本の売上比率は40%から20%以下にまで低下し、米州の比率が50%にまで増大しています。

コスト構造

コスト構造です。

興味深いことに、売上原価率が2011年まで70%前後あったのが60%にまで減少しています。

その結果、営業利益率は改善しています。


財政状況とキャッシュフロー

最後に、ブリヂストンの財政状況とキャッシュフローの状況です。まずは資産の内訳。

総資産3.7兆円のうち、有形固定資産が1.8兆円とかなりの部分を占めています。

現預金は4830億円。

負債と自己資本の推移です。

利益剰余金が2兆1703億円と、かなりの規模で積み上がっています。

それに対して長期借入金は704億円と、資産全体から見るとわずかに過ぎません。

その結果、自己資本比率は年々上昇しています。


最後にキャッシュフローの推移です。

営業キャッシュフローは4000億円以上とかなり潤沢です。

事業で稼いだ現金を投資活動と財務活動にあてていることがわかります。

結果として、フリーキャッシュフローは次のように増大しています。

2016年には2566億円のフリーキャッシュフローを生み出しています。ブリヂストンの現在の時価総額は4.11兆円なので、フリーキャッシュフロー倍率はざっくり16倍ということになります。