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50%以上の成長を維持!アドネットワーク成長で多角化が進む「グノシー」2019年5月期1Q決算まとめ

  • 売上は37億円と50%以上の成長率を維持
  • アドネットワークの成長で事業の多角化が進む
  • アドネットワークの広告単価が73.6%増加
  • Gunosy Adsにおける売上の95%は大口顧客
  • ゲームエイトの増収率は129%、営業利益は459%増加
  • 営業キャッシュフローは23.9億円
  • 好調な業績と有価証券の売却により上方修正

ニュースアプリ『グノシー』でおなじみ「Gunosy」の2019年5月期1Q決算が発表されたので、早速見ていきたいと思います。

売上は37億円と50%以上の成長率を維持

売上は37億円、営業利益は7.9億円とどちらも堅調に増加しています。

前年同期からの売上成長率を見てみると、2018年4Qから少し減少していますが50%以上の成長率を維持しています。


アドネットワークの成長で事業の多角化が進む

グノシーの売上は「自社メディアの広告(Gunosy Ads)」「アドネットワーク(ADNW)」「ゲームエイト」「その他」の4つに分けることができます。

ゲームエイトは2015年に買収した、ゲームの攻略情報など提供しているメディアです。

売上構成を見てみると、Gunosy Ads18.4億円、アドネットワーク14億円とアドネットワークが大幅に売上を伸ばしてきいます。

また、ゲームエイトの売上は2.1億円と主力に比べると小さいものの着々と増加しています。

4年前まではGunosy Adsの一強でしたが、アドネットワークの占める割合が増加してきておりGunosy Adsの構成比が50%を下回りました。

グノシーの収益構造は着々と多角化が進んでいることがわかります。

2019年1Qにおけるアドネットワークの成長率は71.5%とGunosy Adsの3倍近くのペースで成長しています。

Gunosy Adsの成長率は20%近くで安定しているので、グノシーの高い成長率はアドネットワークの成長が牽引しているわけです。


アドネットワークの広告単価が73.6%増加

好成長を続けているアドネットワークについて見ていきましょう。

(2019年5月期1Q 決算説明資料)

アドネットワークではグノシー上への広告配信(Gunosy Ads)に加えて、外部のパートナーメディアにも広告を提供しています。

現在、導入しているメディアは600を超えています。

アドネットワークの売上は広告を1,000回表示させる単価「CPM(Cost Per Mille)」と広告表示回数「インプレッション数(imp数)」で決まります。

インプレッション数は390億前後と横ばいで推移していますが、CPMは36.8円と前年同期から73.6%も増加しています。

営業強化や配信アルゴリズムの改善などを行い広告の質が高まり、広告単価の向上に繋がっています。

Gunosy Adsにおける売上の95%は大口顧客

続いてはもう1つの主力事業であるGunosy Adsについて見ていきましょう。

情報キュレーションアプリ『グノシー』のほかにも、ニュース配信アプリ『ニュースパス』、コスメなど女性のためのトレンド情報アプリ『LUCRA』を提供しています。

(2019年5月期1Q 決算説明資料)

『グノシー』だけでなく『ニュースパス』や『LUCRA』のダウンロード数は堅調に増加しており、累計で3,637万ダウンロードされています。

また、『グノシー』以外のダウンロードが増加したことでユーザー1人を獲得するためのコスト「CPA(Cost Per Action/Acquisition)」が減少しており、2015年以降もっとも低くなりました。

(2019年5月期1Q 決算説明資料)

アクティブユーザーを見てみると、『グノシー』は広告費を減らしているため若干減少しています。

一方で『ニュースパス』はガンガンに増加しており、『グノシー』と同規模まで成長しています。

『LUCRA』も増加しており、アクティブユーザーの多角化が進んでいることがわかります。

(2019年5月期1Q 決算説明資料)

広告主の構成を見てみると、全体の広告主数は減少しています。

この理由は単価を上昇させるために、既存大口顧客に営業を集中させたため。

大口顧客とは広告予算が100万円以上の顧客のことで、3,076社のうち311社が大口顧客です。

数は全体の10%ほどですが、売上構成比を見て見ると大口顧客の割合が増加しており95%近くを占めています。

ゲームエイトの増収率は129%、営業利益は459%増加

ものすごく成長しているゲームエイトについても見てみたいと思います。

(Game8)

『Game8』は日本最大級のゲーム・アプリの総合情報サイトです。

2014年の夏にβ版をリリースしており、現在では月間2.3億PV、月間アクティブユーザー(MAU)は1,800万人を超えています。

GameWithの平均月間PV数が7.4億なので、Game8はおよそ3分の1ほどの規模となっています。

(2019年5月期1Q 決算説明資料)

ゲームエイトの業績を見てみると、四半期での売上は2.1億円、営業利益は1億円ほど。

前年同期からの増加率は売上が129%、営業利益は459%と大幅に増加していることがわかります。 

営業利益率は46.1%とかなり高めです。

(2019年5月期1Q 決算説明資料)

ゲームの攻略コンテンツ以外の新たな成長ドライバーとして、アプリの事前予約やアプリレビュー機能などを追加していく予定です。

主力事業に比べるとゲームエイトの売上は小さいですが、今後のさらなる成長も楽しみです。


営業キャッシュフローは23.9億円

続いてコスト構造について見てみましょう。

2016年に半分近くを占めていた広告費率は13.3%まで減少。

アドネットワーク原価率は26.7%まで増加しています。

アドネットワーク事業の原価率を見てみましょう。

原価率は73.2%まで上昇していたものの2018年4Qに減少しており、今四半期も70%近くを維持しています。

続いてバランスシートを見ていきましょう。

2018年8月末時点での総資産121.6億円のうち、現預金は92.4億円と非常にキャッシュリッチです。

資産の源泉である負債・純資産を見てみると資本金と資本剰余金の合計が80億円、利益剰余金14.8億円と純資産が大部分を占めています。

2018/5期までの営業キャッシュフローも振り返ってみます。

2018/8期の営業キャッシュフローは23.9億円、資産取得による支出はほとんどなくフリーキャッシュフローは23.7億円です。

現在の時価総額は645.2億円なので、現預金を考慮した企業価値は552.8億円です。

2018/8期のフリーキャッシュフローは23.7億円なので、企業価値は約23年分の評価を受けています。


好調な業績と有価証券の売却により上方修正

グノシーでは1Qの好調な業績と2Qの有価証券売却見込みを反映して上方修正しています。

(2019年5月期1Q 決算説明資料)

売上は5億円増加の144.6億円、営業利益は2.2億円増加の27.2億円を新しい通期予想としています。

新しい通期予想に対する進捗を見てみましょう。

売上の進捗率は25.6%、営業利益の進捗率は29%とどちらも順調な滑り出しです。

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