営業損失率38%なのに3ヶ月で株価倍増の情報管理SaaS「Yext」何がそんなにすごいのか?
アメリカのSaaS企業「Yext」の株価がすごいことになっています。
ちょうど一年前くらいに上場してしばらく株価は横ばいでしたが、3ヶ月ほど前から上昇をはじめて一気に倍増し、時価総額は25億ドルに。
Twilioもそうですが、小型株(といっても数千億円企業)は上がり始めると速いですね。
Yextは、飲食店などを対象とした情報管理ツールをクラウドベースで提供する会社です。
参考:デニーズはじめ飲食店など147万顧客が利用!デジタル情報の一括管理SaaSを提供する「Yext」
たかが情報管理くらいで、何がそんなに投資家の期待を集めているのでしょうか?
まずは売上からチェックしていきましょう。
今四半期における売上は5,510万ドル。
決して大きな規模ではありませんが、前年比35%という高い成長率を残しています。
ただ、株価の上昇のわりにはそれほど高い成長率ではありません。
その一方、営業損失も売上に対して40%前後と非常に大きく、黒字化はまだまだ遠そうです。
はたから見ればYextの業績は決して良いものには見えません。どうして株価が倍増しているのでしょうか?
そのことを理解するためには、「Yext」という会社がどんな事業を展開しているかについて改めておさらいする必要があります。