3000億円近く売上を伸ばしたリクルートホールディングスの業績内訳

リクルートHDは言わずと知れた情報ビジネスの老舗(1960年創業)であるが、2014年に上場したために上場企業としては”新しい”企業である。

業績も伸びており、売上高は1兆5886億円、経常利益1193億円に達している。とんでもないな。創業して50年以上経つ会社がまだ年間20%もの売上成長率を叩き出しているという。。

リクルートの報告セグメントは「販促メディア事業」「人材メディア事業」「人材派遣事業」「その他事業」の4つとなっている。主な事業の内容をざっくりと見てみよう。

販促メディア事業

ライフイベントや日常消費などの領域において、クライアントのプロモーション支援などを行う。住宅分野では「SUUMO」、結婚分野では「ゼクシィ」、進学情報を扱う「リクナビ進学」、中古車情報「カーセンサー」などの情報誌・ウェブサイトのほか、飲食店情報「HotPepperグルメ」、美容情報「HotPepper Beauty」もこの事業に分類される。

人材メディア事業

国内外の人材募集領域でメディアを展開し、クライアントとユーザーの求人・求職活動を支援。

転職サイト「リクナビNEXT」や人材紹介「リクルートエージェント」、アルバイト情報「フロム・エー ナビ」、「タウンワーク」などを展開。

海外人材領域では、アグリゲート型求人情報専門検索サイト「Indeed.com」を運営。

人材派遣事業

国内外において事務職、製造業務・軽作業、各種専門職の人材派遣サービスを展開。こちらは一般にはあまり馴染みがないかも。


事業セグメント別の販売実績

事業セグメント別の販売実績を見てみる。

一般に馴染みのあまりない人材派遣事業が最も大きく、8900億円を売り上げている。凄まじいな。

雑誌や広告などで印象の強い販促メディア、人材メディアは共におよそ3500億円程度の売上。これでも十分でかいけど。。

最後に、3000億円近い売上高の成長はどこからもたらされたのか?という疑問があるので、前期、前々期のセグメント別販売実績と比較してみる。

人材派遣事業だけで2000億円以上伸びてる。リクルートといえばゴリゴリ営業系ながらも情報をかき集めてうまいこと収益化している印象だったので、これは意外。

報告書によれば、「国内派遣領域が堅調な市場環境を受け好調に推移したことに加え、海外派遣領域が円安影響及びM&Aにより取得した子会社の業績寄与などにより好調に推移」とある。なるほどーM&Aで海外に進出してるせいか。

評判の良いIndeed.comは「人材メディア事業」に属するのでここには含まれない。よく見てみるときちんと説明があった。

こうしてみると、リクルートがずっと有している事業(販促メディア、人材メディア、国内人材派遣)はやはり成熟しているため、海外M&Aによってなんとか成長を加速しようという戦略意図がうかがえる。Indeed.comの買収は大成功だったという評判だし、今後リクルート全体がどうなっていくのか引き続き注目である。