アドビシステムズの事業と業績(2015年度)

アドビシステムズは、米国カリフォルニア州サンノゼに本社を置くソフトウェア企業。1982年に創業し、クリエイティブ・プロフェッショナル(デザイナーとか)、マーケター、開発者などに向けた多くのソフトウェアを販売している。

事業内容

アドビの事業内容は「Digital Media」「Digital Marketing」「Print and Publishing」の大きく3つからなる。

Digital Media

Digital Media事業のフラグシップ商品は「Creative Cloud」であり、その中で「Adobe Photoshop」「Adobe Illustrator」「Adobe Premiere Pro」「Adobe Photoshop」「Lightroom」「Adobe InDesign」などの代表的なアプリケーションを利用することができる。

また、Creative Cloudのメンバーはデジタルコンテンツのマーケットプレイスである「Adobe Stock」にアクセスすることができ、写真、グラフィック、ビデオなどをオンラインで購入することができる。Creative Cloudは月次課金のビジネスであり、ユーザーはいつでも最新のバージョンにアップデートすることができる。

Digital Media事業には、Acrobatシリーズを中心に展開される「Document Cloud」事業も含まれる。そこでは、「Adobe Acrobat Reader」及びそれと連携したクラウドベースの文書サービスが利用できる。

Digital Marketing

分析やソーシャルマーケティング、メディア最適化、キャンペーン管理やマネタイズなど、マーケティングに関わるソリューションを提供。こちらも「Adobe Marketing Cloud」を通じて提供され、その中で「Adobe Analytics」「Adobe Target」「Adobe Social」「Adobe Media Optimizer」「Adobe Experience Manager」「Adobe Campaign」「Adobe Audience Manager」「Adobe Primetime」などのアプリケーションを利用できる。

Print and Publishing

Adobe PostScriptやAdobe PDF印刷技術を利用したもので、ワークフローソフトウェアや印刷機などを製造するOEM業社へのライセンス提供によって収益を得る。

業績推移

売上高と純利益を1995年度までさかのぼってみた。20年間で売上高は48億ドル弱まで伸びている。日本円でいうと5000億円くらいか。20年間ずっと黒字である。

収益の内訳

これは「Subscription(定期課金)」「Product(製品購入)」「Services and support(サービス・サポート)」という3つのマネタイズ形式ごとの売り上げの推移を示したものである。2013年度まではProduct中心の売上だったのが、現在はSubscription中心に移行している。これは主に「Creative Cloud」の導入によるものだ。製品を売り切るのではなく、継続して課金する方式を中心にすることで、全体の売上を伸ばすことに成功している。

次に、事業セグメントごとの収益を見ると、Creative Cloudを中心とするDigital Mediaが全体の65%を占め、30億ドルの売上。そのほか、Digital Marketingが31%、Print and Publishingが4%となっている。

最後に、地域別の収益割合を見てみると、南北アメリカが全体の58%で28億ドル、EMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)が28%、APAC(アジア太平洋)が14%となっている。