Coinbaseが新規上場へ:目論見書から見えるクリプト市場の大きな変化
Coinbase

2月25日に「Coinbase Global」による新規上場申請書類(Form S-1)が公表。Coinbaseといえば、米国の暗号通貨取引所として随一の存在だ。

このところ、暗号通貨投機が(三度目の)盛り上がりを見せているのは多くの方が知るところだろう。市場が盛り上がっただけダイレクトに恩恵を受けるのが「取引所」というビジネスだ。

四半期の業績推移をみると、まさに凄まじい数値というほかない。売上高は5.9億ドルと、前四半期比でもほぼ倍増。営業利益は2.3億ドルと2倍以上に増加した。

ふと2019年を振り返れば、安定的に売上が伸びるわけでもなく、営業利益も毎回出ているわけではない状況だった。そこから1年の「様変わり」としては、これ以上の事例というのはなかなか見当たらない。

2021年に入り、暗号通貨(クリプト)取引はさらに活況を見せている。足元の見通しは明るいものの、すべて「相場次第」というビジネスモデルでは安定的に成長することはできない。

しかしそんなこと、経営陣たちは重々承知のはず。上場後、どのような成長プランをCoinbaseは描いているのか。開示された資料をもとに読み解いていこう。

登録ユーザー数は4,300万人

Coinbaseは自社のビジョンを「すべての人とビジネスに経済的な自由をもたらす」ことと定める。明らかに「取引所」としての枠を超えた目標だ。

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