推定700万人の未婚男女がターゲット!婚活結婚率11%時代に婚活市場で勝てる上場企業はどこか

トップニュース

日本では晩婚化や少子高齢化などが社会問題とされていますが、その背景にあるのが「結婚できる若者」の減少です。いわゆる結婚適齢期(20代後半-30代前半)の男女の未婚率を見ると、次のように大きく増加しています。

(総務省「国税調査」)

20代後半の男性の未婚率は、1960年当時は50%未満でしたが、2015年には70%を超えています。

最も未婚率が低い30代前半の女性をみても、1960年の10%から30%にまで増大しています。


2017年の20代後半(25-29歳)の男女はそれぞれ320万人、305万人ずついるため、未婚男女の絶対数はそれぞれ232万人、186万人いると推計できます。同じように、30代前半(30-34歳)の未婚男女はそれぞれ169万人、120万人ずついると推定。

合わせると、全体では700万人ほど結婚適齢期の未婚男女が存在すると推定できます。晩婚化が進んでいることを考えれば、もっと対象を広げていいかもしれません。

「結婚しない男女」が増えているとはいえ、その多くは実際には「いずれ結婚したい」と思っているようです。

(パートナーエージェントの決算説明資料より)

男女ともに90%近い人たちが「いずれは結婚したい」と思っているようです。

実際に、婚活サービスで結婚する人の数は大きく増加しています。

引用 婚活実態調査2017

リクルートマーケティングパートナーズの調査によれば、2016年に結婚した人のうち、なんと11%が婚活サービスを利用して結婚したそうです。


未婚率の上昇により「結婚したいけどできない」男女が増え、そのことが婚活サービスの成長につながっています。

国内で婚活関連サービスを展開する上場企業4社の直近の売上高推移を見てみましょう。

2年前までは、IBJとツヴァイの売上が同じくらいでしたが、この2年の間にIBJの売上が30億円ほど増加し、圧倒的な差がついています。 

ツヴァイはこの2年でパートナーエージェントにも抜き去られており、リンクバルも売上高26億円まで迫ってきています。

今回の記事では、婚活関連サービスを展開するメインプレイヤー4社について事業内容をおさらいしてみたいと思います。

(どこか?とタイトルにありますが、どこが伸びる!と結論づけてはいません。結論としてはどこも魅力的です)


業界最大手「IBJ」

まずは、2006年設立の「IBJ」です。

主要サービスとして、結婚相談を行う「婚活ラウンジ IBJ メンバーズ」、婚活パーティー「PARTY PARTY」、婚活用ウェブサイト「ブライダルネット」、合コンセッティングサービス「Rush」などを展開。その他にも婚活関連のサービスをいくつか提供しています。

IBJの事業セグメントは「メディア部門」「サービス部門」の大きく2つから成り立っています。

メディア部門では、婚活サイト「ブライダルネット」の他、婚活者向けのイベントパーティー等を行なっています。

サービス部門は結婚相談所「婚活ラウンジIBJメンバーズ」の運営を指しています。

上の図を見ると、メディア部門は直近5年で継続的に成長している一方でサービス部門の成長は鈍化している事がわかります。

婚活相談業界の”老舗”「ツヴァイ」

続いて、1984年創業の「ツヴァイ」。4社の中では最も早くから結婚情報サービス・写真データサービス・ウェディングサービスを開始しています。

2004年にジャスダック、2007年には東証二部へ上場。現在ではイオングループの傘下となっています。

ツヴァイの特徴は、成婚までのプロセスを一貫してサポートする独自のメソッドです。

ツヴァイは、「ツヴァイ成婚メソッド」として、婚活に向けてのプランニングから「両思いの出会い」、成婚による退会までをトータル支援しています。

また、法人向けの会員制度を用意していることも特徴的です。

法人や団体向けにプランを提供することで、所属している企業から婚活を支援することが可能となっています。

結婚相談所以外では婚活パーティー・お見合い・結婚式サポートのサービスを提供しています。

それではツヴァイの売上はどの様な構造になっているのでしょうか。

月会費売上が収益のほとんどを占め、26億円の売上をあげています。

続いて、入会金売上が年間8億円ほど。

会員数の推移も見てみます。

全体の会員数は3.5万人から3万人くらいまで減少。

会員数3万人、月会費売上26億円強というところから計算すると、会員一人当たり年間9万円ほどの利用料をツヴァイに支払っていることになります。

2004年創業の新興勢力「パートナーエージェント」

3社目は2004年創業の「パートナーエージェント」です。2015年に東証マザーズに上場した、比較的新しい会社です。

電車などでブラック・ジャックとドロンジョが出会う、という広告をみたことがある方もいるのではないでしょうか。(ドロンジョ、24歳なんですね...)

パートナーエージェントはツヴァイと同様、独自の活動支援プロセスを強みにしています。

活動設計から紹介開始するまでは普通ですが、三ヶ月ごとに活動を振り返って改善するという、「PDCAサイクル」を婚活に導入しています。

加えて興味深いのはサービスを提供する中で指輪の販売を行なっていることです。

これは成婚する顧客向けにプロポーズ用のダイヤや結婚指輪を販売するというものです。ちなみに、プロポーズ用のダイヤは返品可能だそうです。

パートナーエージェントの売上構造もツヴァイとほとんど同じで、入会金と月会費で多くの部分を占めます。

月会費売上は17億円から22億円に、入会金売上も7.2億円から7.8億円へと、この2年で増加しています。


上のように、パートナーエージェントの主要事業は結婚相談所サービスですが、その他の売上も2.4億円から8.2億円へと大きく成長しています。

一つは婚活パーティなどの運営を行う「ファスト婚活」事業。

二つ目は、事業会社向けに結婚相談所事業の新規参入コンサル

最後に成婚退会した会員向けに結婚式場の紹介や結婚指輪の販売(Quality of Life 事業)などを行なっています。

街コンで日本を盛り上げる!「リンクバル」

最後に挙げるのは、2011年に「街コンジャパン」として開始した「リンクバル」です。

2012年からヤフーと提携を開始し、2015年に東証マザーズに上場。

まずは売上の内訳を見てみましょう。

「イベントECサイト運営サービス」が収益のほとんどを占めています。これは、街コン情報サイト「街コンジャパン」の運営で、以下のような構造になっています。

「街コンジャパン」では、リンクバルの自社イベントだけでなく他社のイベントも掲載し、手数料収入を受領するほか、企業向けに広告枠やイベントでのプロモーションも行なっています。

参加者だけでなく、企業側からも収益をあげられるビジネスモデルとなっています。


実際のサイトを見ると、次のような画面になっています。

地域や日時などで多様な婚活パーティを検索することができるようです。


まとめ

いかがでしたでしょうか、4社の決算説明会資料を見ると、婚活関連事業に対してのポテンシャルを熱心に説明しています。

パートナーエージェント

リンクバル

IBJ


婚活サービスという分野は、「Tinder」をはじめとするマッチングアプリなどとも絶妙に関係するジャンルです。

人生の選択肢がこれほど多様化した時代で、これらのサービスがどのように変化していくのか。とても楽しみですね。