米国のゲーム小売チェーン「GameStop」Chewy創業者のもと復活なるか?
今回取り上げるのは、米国のゲーム販売チェーン「GameStop Corporation」である。
本社は米国テキサス州にあり、10か国に5,000を超える店舗を有する。近年は「デジタルファースト」のオムニチャネル小売店を標榜し、Eコマースにも力を入れているようだ。
実際のところ、GameStopはEコマース対応に出遅れてきた。2010年以降は売上の拡大も止まり、2019年1月期には営業赤字に転落した。
株価も低迷していたが、そこに現れたのが起業家のライアン・コーエン。先日特集したペット通販サイト「Chewy」の創業者で、同社を売却した後にアクティビスト(物言う投資家)としての活動も始めた。
起業家がアクティビストに転じるのは異例だ。市場からの期待は膨らみ、半年前と比べてGameStopの株価は5倍前後にも高騰。コーエンはすでに大きな含み益を抱えている。
GameStopとは一体どんな会社で、コーエンは今後どうしようと言うのだろうか?そもそもの成り立ちから直近の動向までについて整理しよう。
GameStopは、複数のゲーム小売チェーンからなる集合体だ。ルーツは1984年、テキサス州で創業した「Babbage's」という小売店にある。