なにやらロコンドのデータシートによる情報開示がすごいと聞きました。
ロコンドの時価総額は現在94億円ですが、積極的に情報開示していこうという姿勢は好印象です。
また、今年で言えばペッパーフードサービスが時価総額100億円から一気に1000億円まで上り詰めました。
時価総額が低く、将来の展望が明るく、IRに積極的な企業はきちんとチェックしておきたいなと思います。
まずは取扱高と粗利(売上総利益)の推移です。
四半期取扱高は30億円前後にまで伸びています。返品分を差し引いだ後でも22億円前後となっています。
粗利(売上総利益)も7億円前後までは増加しています。
粗利率(売上総利益率)及び限界利益率の変化です。
売上総利益率は安定して30%前後で推移しています。
限界利益は売上総利益から変動費を除いたもので、徐々に改善して最近は10%以上をキープしています。
次に、固定費用の変化を見ます。
四半期ベースの固定費は、賃料8600万円、人件費9400万円となっています。
倉庫面積の推移も見ます。
倉庫面積の増加から、かなり積極的に設備投資していることがわかります。
結果として、営業利益率は費用とトントンを超えるところまで来ています。
さて、ここまではロコンドという企業全体の事業数値をビジュアライズしましたが、ここからは事業の内訳を見ていきたいと思います。
まずは、返品差引前取扱高の内訳です。
LOCONDO.jpの取扱高はあまり増えておらず、新規事業のLOCOMALL及びPlatform事業の分が上乗せされていることがわかります。
続いて、返品差引後の取扱高です。
続いて、サービス別の会員数です。
単位がちゃんと書いていませんでしたが、データシートにある数値から1000倍しておきました。
それが正しければ、直近でLOCONDO.jpには107万人、LOCOMALLには33万人の会員がいるということになります。
次に、アクティブ会員数です。
これもデータシートから1000倍したのですが多分あってると思います(ちゃんと書いて欲しい。。)。
それによれば、LOCONDO.jpとLOCOMALLにそれぞれ27.5万人、21.4万人のアクティブ会員がいるそうです。
さらに、アクティブ率です。
LOCOMALLのアクティブ率は、LOCONDO.jpに比べるとかなり高く、60%を超えています。
返品率の比較です。LOCONDO.jpは2015年Q3に返品率が40%を超えるなど比較的高いですが、徐々に低下しており、最近は25%前後になっています。
また、LOCOMALLとPlatform事業はLOCONDO.jpと比べて返品率が低いことがわかります。
前年成長率100%を超えているやつは見にくくなるのでちょん切ってあります。
安定して伸びているのは、LOCONDO.jpとLOCOMALLからなるEC事業となっています。
平均単価を見てみます。
一回買い物あたりの平均バスケット単価はLOCONDO.jpが1万円前後、LOCOMALLが7000円前後となっています。LOCOMALLの方が単価が低めなのですね。
平均購入アイテム数もあります。
LOCOMALLの方がアイテム数が小さいということがわかります。
次に、平均アイテム価格です。
やはりLOCONDO.jpの方がLOCOMALLと比べて少し高いですが、気になるのはどちらも低下傾向にあることです。
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