先日、陸上の桐生祥秀選手が日本新記録となる9秒98を記録しました。
その時に履いていたのが、NIKEやAdidasなどの外資系メーカーではなく、アシックスでした。
そこで今回は、スポーツ用品メーカーを比較してみたいと思います。
今回は、以下の4社について比較します。
・NIKE
NIKEは、1964年にアメリカで設立されたスポーツ用品メーカーです。創業時は、オニツカタイガー(現・アシックス)の米国における販売権を取得したうえで、代理店としてアメリカでオニツカを販売していました。
しかし、利益率の向上を目指して、オニツカタイガーの技術者を引き抜き「NIKE」をスタートします。
NIKEでは、「NIKE」「CONVERSE」などのブランドを手がけています。かつては、「UMBRO」と「Cole Haan」も手がけていましたが、2012年に売却しています。
・Adidas
Adidasは、1949年にAdolf Dasslerによってドイツで設立されたスポーツ用品メーカーです。
元々は、Adolf Dasslerは、兄のRudolf Dasslefとともに、1920年に設立されたダスラー兄弟商会という会社でしたが、第二次大戦後に解散。そこで、Adolf DasslerはAdidasを設立し、Rudolf DasslerがRUDAを設立する流れとなります。
ちなみに、RUDAはのちにPumaとなり、2007年に、「GUCCI」「BOTTEGA VENETA」「Balenciaga」などを子会社に持つKERINGに買収されます。
Adidasでは、「Adidas」「Reebok」「TaylorMade」などのブランドを手がけています。
・アシックス
アシックスは、1949年に鬼塚喜八郎によって日本で設立されたスポーツ用品メーカーです。
アシックスでは、「ASICS」「Onitsuka Tiger」などのブランドを手がけています。
・Under Armour
これまで取り上げてきた3社と比較して、最近設立されたのがUnder Armourで、1996年にアメリカで設立されました。
3社の中では最も成長しており、2015年にAdidasのアメリカの売上抜かしました。
また、テクノロジーに関する買収を積極的に行なっており、これまでに、運動アプリの「MyFitnessPal」「MapMyFitness」、「Endomondo」などを買収し、世界最大のデジタルフィットネスコミュニティを作り上げています。
まず、スポーツ用品メーカーの売上推移をみてみます。
スポーツ用品メーカーの世界の2強と言えば、NIKEとAdidasです。
NIKEはこの8年で74%成長していますが、Under Armourがこの10年で10倍に成長しています。
次に、各スポーツ用品の売上原価率の推移を見てみます。
売上原価率でいうと、2強の中でもAdidasの方が高くなっており、4社の中でも最も高くなっています。
営業利益率をみてみます。
現状最も利益率が高いのがNIKEで、それについでUnder Armour、Adidas、アシックスとなっています。
ただ、全体的に利益率が下落しています。
いかがでしたでしょうか。
業界全体として伸びている中、利益率は下がってきているスポーツ用品メーカー。
そこに生まれたUnder Armourですが、ここにきて踊り場となっているようです。
今後のスポーツ用品メーカーについては注視していきたいと思います。
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