ブラジル成人の3人に1人が使う次世代銀行「Nubank」その戦略に迫る
次世代型デジタル銀行の代表格、Nubankが急成長を続けている。昨年末に新規上場を果たし、ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイが出資したことでも知られる。
躍進の背景に、中南米の人々が満足な金融サービスを受けられない現実があることは以前にもご紹介した。消費者からの受け入れられ方は見事なもので、ブラジルでは成人人口の3人に1人がNubankの口座を持つ。
庶民でも使える銀行が存在しないから、デジタル銀行に莫大な需要がある。そのこと自体は(実現するのは大変だが)決して不思議ではない。
気になるのは、むしろ事業としての側面である。経済的に豊かとは言えない層を相手にした金融サービスで、果たして儲かるのか。上場企業として、利益を上げられなければ未来はない。
今回の記事では、成長自体は必然にすら思える「Nubank」の事業戦略に迫る。創業者のダビド・ヘレスCEOは、決算会見で何を語ったのだろうか。