売上高210億ドルを突破したスターバックスの業績

スターバックスはシアトルに本拠をおく世界最大のコーヒーショップチェーン。75カ国で事業を展開。1985年に創立し、現在はナスダックに上場している。

全体の業績

まずは全体の業績推移。2016年11月18日提出の年次報告書(Form 10-K)より。

決算報告書がスターバックス・カラーになっているのがファンシーだ。グラフにするとこんな感じ。

売上高は順調に右肩あがり。2015年から約10%成長し、210億ドルを突破している。日本円でいうと約2.3兆円か。2012年から比べると4年で60%の増加だ。

日本で同規模の売上高を持った会社はシャープ(2.46兆円)やオリックス(2.36兆円)、三菱自動車(2.26兆円)、JT(2.25兆円)など。

2013年に営業利益が赤字になっているが、これはKraft Foods Global, Inc.による訴訟への賠償費用によるものらしいw

賠償金は28億ドルほどだったようで、業績にも大きく影響する訴訟大国、アメリカという感じだ。賠償金2800億円..(参考:スターバックス13年9月期決算を修正、クラフトへの賠償金で

地域別の出店状況

続いて、出店状況を見てみる。

全体で約2万5000店舗で、うち半数が直営店。次に、地域ごとの出店数の推移をグラフにしてみると、以下のようになる。

当然だがアメリカ地区の出店が多い。しかし、特定の地域での開店スピードを上げているということは一見なさそうで、地域バランスよく新しい店を増やしている。母数で見ると、ヨーロッパが手薄なのが印象的。


まあしかし、全体で2.5万の店舗を出していて200億ドルの売上高ということは、平均すると1店舗あたり80万ドル(=約8000万円)の売上ということか。コーヒーショップとして年間1億円近い売上をあげる、というのはかなり高い水準なんじゃないかという気がする。この点、日本の他のチェーンと比べると面白いかも。飲食店別の収益性比較とか。

スターバックスは歴史も長いので次はもっと昔から推移を見てみたい。