プロダクトポートフォリオが豊富なラルフローレン

ラルフローレンは1966年にRalph Lauren氏が立ち上げた世界的にも有名なアパレルブランドです。日本でもよくポロブランドのポロシャツが人気のようでうす。


ラルフローレンの事業にはアパレル、アクセサリー、ホーム、香水、そしてレストラン事業があります。レストラン事業のコンセプトは友人や家族と集って食事を楽しむ事にあります。ニューヨークの「The Polo Bar」、シカゴの「RL Restaurant」、パリの「Ralph's」、ロンドのカフェ「Ralph's 」などおしゃれなレストランを構えています。ラルフローレンは衣料だけではなくプレミアムなライフプロダクトを提供するリーダーとしての自負があり、このように人目を引くレストランなども運営しているようです。その他にも世界的に知られる様々なブランド・プロダクトポートフォリアを有している事が同社の強みとなっています。


(画像: ralphlauren.com)


ラルフローレンは現在466店舗の「ラルフローレン」の名前がつく店舗を運営しており、619店舗をデパートなどのコンセッションの販売店、海外にもライセンスを中心に店舗を展開しています。売上は2007年の42億ドルから2015年の76億ドルまで成長させていますが、2015年から減少し、2017年では66億ドルにとどまっています。昨年の2016年から売上が10.2%減となっていますが、為替の影響や各国の売上が思わしくなかった事が原因のようです。ラルフローレンは今後業績の悪い店舗の閉鎖、広告費の削減、在庫管理の効率化などを対応策として進めていくようです。

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ラルフローレンは過去5年間に潤沢な営業キャッシュフローを基に、$1.8Bを買収や、財務健全化に費やしているようです。また株主に還元するために自社株買いや配当支払いも積極的に行っています。ラルフローレン社の普通株式の83%の投票券はLauren家が所有しています。2017年の営業キャッシュ・フローは9億ドルで営業キャッシュフローマージンは14%程度あります。

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ラルフローレンの地域セグメントは北米、ヨーロッパ、アジアを中心としています。その中でもやはり大きのが売上の57%を占めるアメリカとカナダの北米地域です、逆に言うと海外での売上が43%もあり半分近くを海外から稼いでいます。アジアでの売上全体の13%程度です、アジアセグメントにはニュージーランドとオーストラリアも含まれています。

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