おはようございます。 芝浦電子をめぐる買収合戦で、ミネベアミツミが撤退を表明しました。日本のM&Aでは珍しく、買収に対抗する「ホワイトナイト」が敗れる結果となりました。
今回のミネベアミツミの例以前では、2017年のソレキアをめぐる買収合戦で、富士通がホワイトナイトとして名乗り出たものの、買収に失敗しています。
Finboard
米オラクルが9月9日(現地時間)、2025年6〜8月の決算を発表。将来収益の先行指標となる残存履行義務(RPO)が前年同期比359%増の4,550億ドル(約68兆円)に達し、市場の注目を集めました。昨日の株価は36%もの高騰。企業価値が一夜にして40兆円近くも膨らんでいます。
グループ全体の四半期売上は149億ドル(前年比12%増)に拡大。クラウドインフラ(IaaS)事業が33億ドル(同55%増)に拡大した一方、ソフトウェア事業の売上高は57億ドル(同1%減)にとどまりました。
急拡大の背景には、AIモデルの訓練に必要な大規模クラウドインフラの契約があります。サフラ・カッツCEOは決算発表で、OpenAIやxAI、Metaとの大型契約を締結したと表明。「オラクルはAIワークロードの行きつけの場所になった」と述べ、旺盛な需要を掴んでいることをアピールしました。
創業者のラリー・エリソン会長兼CTOは、現在の「AI訓練」市場よりもさらに巨大な「AI推論」市場が到来すると予測します。次なる市場を見据え、企業の持つデータをAIモデルと連携できる「Oracle AI Database」を発表。今回は、そんなオラクルの最新決算について紹介します。
プレミアムアクティブウェア市場の牽引役として成長してきたルルレモン(lululemon)が、大きな転換点を迎えています。9月4日に発表された2025年5〜7月期決算で、売上高こそ前年比7%増加。しかし内訳は、投資家たちに警戒感を抱かせるに十分な内容でした。
経営陣が自ら口にした不振の理由は、これまでブランドの成長を支えてきた領域にあります。カルビン・マクドナルドCEOは、同社が手がけるカジュアルカテゴリの一部主力商品が「マンネリ化」したと分析。かつて原動力となった商品群がライフサイクルの終盤を迎え、業績の足かせになっているのです。
外部環境にも強力な逆風が吹いています。米国での新たな関税政策に加え、カナダからの発送時に活用してきた「少額輸入品への関税免除」が廃止。メーガン・フランクCFOは、これらの影響だけで粗利益に対して年2.4億ドル、来期は3.2億ドルのマイナスを見込んでいます。
ルルレモンは対応策に着手しましたが、マクドナルドCEO自身が「本格的な成果が得られるのは2026年」との予想。往々にして株式市場は、不調に陥った企業の一年先の「希望」を信じようとはしません。今回は、そんなルルレモンの現況について詳しくご紹介します。
M&A
世界有数のHRテクノロジー企業として知られるリクルートホールディングス。その事業ポートフォリオは、M&Aを通じて大きく変遷してきました。
国内の人材サービス会社から、いかにして世界的なプラットフォーマーへと事業内容を変化させてきたのでしょうか。本稿では、2000年代から現在に至るリクルートのM&Aの軌跡を、戦略的な「フェーズ」に分けて読み解いていきます。
一つひとつのM&Aには、どのような目的が公表されているのでしょうか。リクルートの事業ポートフォリオの変遷を、M&Aを軸に見ていきましょう。
Strainer
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