おはようございます。 今朝はテスラとApple、Facebookと有力テクノロジー企業が一斉に決算発表しました。
有料版では3社の決算について紹介しつつ、後日深掘り記事についてもサイト上にアップする予定です(テスラは今日)。
昨日、国内ではサイバーエージェントの決算が発表されました。今回は特別編として、マイクロソフトを挟んで二本立ててサイバーエージェントの話題をお送りします。
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サイバーエージェントが1月27日、2020年10〜12月期(1Q)決算を発表した。
インターネット広告事業が好調で、売上765億円(前年比13.8%増)で過去最高。同じく営業利益は57億円で、営業利益率7.5%という着地だ。
広告事業では運用力に技術力を組み合わせ、シェア拡大を目指す。強化分野として「極予測AI(クリエイティブ制作)」「極予測TD(テキスト自動生成)」に続いて「極予測LED(撮影)」をリリース。
ゲーム事業の売上は299億円と、前年比15%減。既存タイトルの季節要因などが影響した。1月時点では元通りの水準に戻り、2月に大型新作を控えていることから「一時的な不振」と説明している。
メディア事業については後述するが、全体の売上高としては過去最高。ゲーム事業の減益を投資育成事業がカバーすることで、営業利益を確保した。
Strainer
1975年設立の「老舗」ソフトウェア企業マイクロソフト。創業から45年が経過した今になっても、その成長はとどまることを知らない。
何より驚くのは、半年で1兆円以上の営業利益をあげる高収益事業を三つも持っているということ。GoogleやApple、Amazonですらこんなことにはなっていない。
より具体的に見ると、マイクロソフトが主に追い風を受けているジャンルが三つある。一つ目はクラウドプラットフォーム、それからクラウドソフトウェア、そして最後がゲームである。
2020年末には新製品『Xbox Series X|S』も発売、かつてない大ヒットとなっているようだ。 直近の状況について、昨日の記事でご紹介した。是非チェックしていただきたい。
サイバーエージェントにおいて成長が期待されるメディア事業。
10〜12月の売上高は前年比67%増の204億円、営業損失は39億円だった。ペイパービューやWINTICKETといったABEMA周辺事業が成長を後押ししている。
ABEMAダウンロード数は6,200万を突破。WAU(1週間あたりのアクティブユーザー)は1,200万前後で推移し、高止まりだ。
有料会員数は92.1万人で、目標として宣言していた100万人には届かず。今後はプレミアム会員限定コンテンツを拡充し、成長を目指している。
サザンオールスターズや福山雅治など大型アーティストが続々出演し、ABEMAはオンラインライブを開催する場にもなった。藤田社長は「コロナが終わってもペイパービューのライブ配信は続く」と手応えをにじませた。
スマホで競輪を見られる「WINTICKET」は引き続き成長、取扱高192億円(前年比11倍)に。足元ではプロモーションを強化し、『EXデータ』など新機能もリリースした。
競輪市場には約6,600億円の規模があるとされる(2019年度)。WINTICKETが現在768億円/年ペースと考えれば、すでに市場の1割を超えている可能性が高い。
有料会員が未達になった点には「組織改編」という具体的な対応策も示した。無料ユーザーを担当する「FBU」と有料会員増加を目指す「PBU」に分け、それぞれで成長施策を展開していくことになる。
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