WINTICKET、取扱高192億円に
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サイバーエージェントにおいて成長が期待されるメディア事業。
10〜12月の売上高は前年比67%増の204億円、営業損失は39億円だった。ペイパービューやWINTICKETといったABEMA周辺事業が成長を後押ししている。
ABEMAダウンロード数は6,200万を突破。WAU(1週間あたりのアクティブユーザー)は1,200万前後で推移し、高止まりだ。
有料会員数は92.1万人で、目標として宣言していた100万人には届かず。今後はプレミアム会員限定コンテンツを拡充し、成長を目指している。
サザンオールスターズや福山雅治など大型アーティストが続々出演し、ABEMAはオンラインライブを開催する場にもなった。藤田社長は「コロナが終わってもペイパービューのライブ配信は続く」と手応えをにじませた。
スマホで競輪を見られる「WINTICKET」は引き続き成長、取扱高192億円(前年比11倍)に。足元ではプロモーションを強化し、『EXデータ』など新機能もリリースした。
競輪市場には約6,600億円の規模があるとされる(2019年度)。WINTICKETが現在768億円/年ペースと考えれば、すでに市場の1割を超えている可能性が高い。
有料会員が未達になった点には「組織改編」という具体的な対応策も示した。無料ユーザーを担当する「FBU」と有料会員増加を目指す「PBU」に分け、それぞれで成長施策を展開していくことになる。