米熱交換機器メーカーのモディーン・マニュファクチャリング(Modine Manufacturing、以下モディーン)は5月27日、2026年1〜3月期の決算発表にあわせて、データセンター顧客との大型長期契約を公表しました。 その内容は、2027〜2029年にかけて、40億ドル超のデータセンター冷却製品の供給能力を保証するというもの。ニール・ブリンカーCEOは「この契約は顧客がモディーンに寄せる信頼の証であり、現在進めている生産能力拡張投資の正しさを裏付けるものだ」と述べました。 GPUの確保競争として知られてきたAIインフラの争奪戦が、冷却設備のサプライチェーンにまで及んでいることを示す動きです。モディーンの株価は2026年に入り、約二倍の高騰水準で推移しています。
Modineが発表した2026年1〜3月期決算は、売上が前年比47%増となりました。自動車のラジエーターなど熱を移す装置を作ってきた老舗メーカーですが、足元の成長を支えているのはAI関連需要です。市場全体に不透明感が漂うなか、対照的な成長軌道が浮かび上がります。 決算と同じ日に、もう二つの大きな動きも明らかになりました。一つは、創業以来の祖業を切り離す手続きが進んでいることです。もう一つは、AI関連の超大型契約を獲得したことです。事業ポートフォリオの再構築が、速いペースで進んでいます。 業績の牽引役はデータセンター向け冷却事業です。ハイパースケーラーと呼ばれる大型クラウド事業者の旺盛な投資を背景に、この数年で売上を急拡大させてきました。同社は生産能力の拡張にも多額の投資を続けており、計画は順調に進捗しているといいます。