私たちの心を揺さぶり、時に社会を動かす力を持つエンターテインメントである「映画」。魅力的な物語や映像体験を観客に届ける上で、欠かせない役割を担っているのが「映画配給会社」です。 映画配給会社は製作者と映画館をつなぐ架け橋として、どの作品を、いつ、どのように観客に届けるかという戦略を練り、実行するプロフェッショナル集団と言えるでしょう。彼らの目利きや宣伝戦略が、作品のヒットや文化としての定着を大きく左右します。 しかし一口に映画配給会社と言っても、そのビジネスモデルや戦略は実に多様です。 強力なIP(知的財産)を核に据える企業、企画から興行まで一貫して手がける垂直統合モデルを強みとする企業、出版などのメディアミックスで価値を最大化する企業、あるいは独自のコンテンツやニッチ市場開拓で個性を発揮する企業など、各社が独自の戦略でしのぎを削っています。
松竹は明治28年より大谷竹次郎が京都新京極阪井座の仕打(興行主)となり、演劇興行に当ったことに端を発する企業。2016年2月期の売上高は925億円、経常利益66億円。