今回の記事では、直近3ヶ月の株式市場において、際立った株価上昇を見せた総合商社5社を紹介します。各社の動向を概観すると、奇しくもエネルギー供給網の強化とデジタルインフラの構築という、現代社会が求める課題へ同時並行で向き合う様子が見えてきます。巨額の資源投資から組織体制の刷新まで、そのアプローチは多岐にわたり、各社が独自の強みを活かして競争力を高めようとしていることが分かります。 格上げと還元「丸紅」 まず1社目は、食料、アグリ、エネルギーからインフラ構築に至るまで、広範な分野でビジネスを展開する丸紅(8002)です。創業以来、輸出入や三国間取引などの商社機能に加え、近年は事業投資による収益拡大を主軸とし、多様なバリューチェーンを構築しています。
2016年3月期の収益は7兆3003億円、売上高12兆2080億円。 事業セグメントは「生活産業」「素材」「エネルギー・金属」「電力・プラント」「輸送機」の5つで、それぞれの概要は次の通り。