在宅医療(自宅で療養する医療)の重要性が増す中、その一翼を担う訪問看護の現場には長年解決されない課題が横たわっていました。多くの訪問看護ステーションでは記録業務や請求業務が煩雑で、手書きの紙カルテに頼るアナログな運用が根強く残っていたのです。 スタッフの数も限られ、看護職員が5人未満の小規模事業所が全体の半数以上を占めるなど効率化が難しい構造にありました。こうした痛みを解消しようと、2012年に大阪で創業したのが今回取り上げるeWeLL(イーウェル)です。 2014年にリリースしたクラウド型電子カルテ「iBow(アイボウ)」は、訪問看護の現場ニーズに沿って開発されたサービス。従前は手書きだった訪問看護記録に対し、タブレットなどで患者宅から直接記録・閲覧できる環境を実現しました。
訪問看護ステーション向けにSaaS事業を展開する「eWeLL」が8月12日、東証グロース市場への新規上場を承認された。上場日は9月16日を予定している。 まず目を引くのは業績だ。売上高は急拡大し、収益性も高い。2021年の売上高は11.9億円、経常利益は4億円を超えた。 https://strainer.jp/ipo 本文中で詳細データを紹介するが、訪問看護ステーションは成長市場だ。2010年までのステーション数は5000件前後に過ぎなかったが、その後の10年で倍増。今では1.4万件を超えるまでに拡大した。