現代の飲食業界は、消費者の行動様式とテクノロジーの進化が複雑に絡み合い、大きな変革期を迎えています。ライフスタイルの多様化やデジタル化の急速な進展は、外食・中食市場に新たな需要を生み出す一方で、飲食店経営のあり方にも変化を迫っています。特に、オンラインでの情報収集や予約、デリバリーサービスの利用は一般化し、飲食プラットフォームの役割はますます重要度を増していると言えるでしょう。 そのような市場環境において、飲食プラットフォーム企業は、情報仲介に留まらず、飲食店のDX支援や新たな顧客体験の創出へと事業を拡大しています。また、このような市場さらにその動きは、食材流通やM&Aといった飲食店のライフサイクル全体をサポートする領域へも広がり、顕著なものとなっています。 本記事では、こうした変革期において独自の戦略で市場に挑む飲食プラットフォーム4社の取り組みと、その成長可能性及び事業上の課題について紹介します。 “デリバリーの日常化”を牽引するプラットフォーマー「株式会社出前館」
飲食店支援サービスを幅広く展開するシンクロ・フードが好調だ。 シンクロ・フードは2003年に創業。飲食店の開業・運営支援サイト『飲食店.com』を開始し、周辺領域で様々な事業を手がけてきた。コロナ禍では業績が大きく落ち込んだが翌年に概ね復調、その後の2年間で業績を大きく飛躍させた。 Finboard 厚労省によると、日本全国の飲食店営業施設数は145万店(2021年度)。「信号機よりも多い」とされる美容室(美容所)の数が27万拠点であることを考えれば、いかに多いかが分かる。もっとも形態はさまざまで、「一般食堂・レストラン等」に絞ると約78万店。
今回は、日本で飲食業向けメディアプラットフォームを展開する「シンクロ・フード」を取り上げます。