米IRENは、AI向けデータセンターを運営するインフラ企業です。もともとオーストラリアでビットコインマイニング企業として創業し、現在は米ナスダックに上場しています。土地やデータセンター、GPU等を自社で保有する垂直統合モデルが特徴。テキサス州やカナダのブリティッシュコロンビア州などで5ギガワット超の電力接続を確保しています。 同社は8月27日、2026年6月期の決算を発表しました。契約済みの年間経常収益(ARR)は40億ドルに到達し、うち10億ドルがすでに稼働しています。マイクロソフト向けの大型データセンター「Horizon 1」の引き渡しも完了しました。直近3カ月では、GPUを担保とする融資で65億ドルを調達しています。 1年前には存在しなかった「GPU融資市場」
AIの爆発的な普及は、その計算処理を支える「データセンター」と「電力」への膨大な需要を生み出しています。AI時代特有のボトルネックを逆手に取り、有力なプレイヤーとして浮上しているのが今回紹介するアイレン(NASDAQ:IREN)です。 アイレンが元々手がけていたのは、ビットコインのマイニング(採掘)事業。ところが近年は、その過程で確保した広大な土地と大規模な電力供給力という資産を活用。AI向けの計算資源を提供する「AIクラウドサービス」へと舵を切りました。 2025年秋、アイレンはマイクロソフトとの大規模なAIクラウド契約を発表。契約総額は97億ドルに上り 、巨大IT企業のAI戦略を支える重要なパートナーとして選ばれたことを示しています。株式市場における評価もうなぎのぼりで、株価は2025年4月以降、一時は十倍以上に膨らみました。