ガンホー・オンライン・エンターテイメント 事業内容・ビジネスモデル

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時価総額 1888億200万 円
銘柄コード 3765(市場第一部(内国株))

ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社は東京丸の内に本社をおく企業。1998年、インターネット上でのオンラインインタラクティブオークション事業を目的にオンセール株式会社として設立 。2002年現在の商号に変更し、主な事業内容をオンラインゲームサービス事業へ変更、オンラインRPG「ラグナロクオンライン」を開始。2005年大証ヘラクレスに上場。2012年スマートフォン向けパズルRPG「パズル&ドラゴンズ」を開始、翌年2000万ダウンロードを達成。2015年東証一部に変更。

事業内容

ガンホー・オンライン・エンターテイメント・グループはガンホー・オンライン・エンターテイメント及び連結子会社の計18社で構成されており、主にインターネットを介したオンラインゲームを中心にサービス展開をしている。

ガンホーは、主な事業としてスマートフォンゲーム、コンシューマゲーム、およびPCオンラインゲームの企画・開発・運営・配信を行っている。スマートフォンゲーム主力商品には、「パズル&ドラゴンズ」、「Ragnarok M: Eternal Love(日本名「ラグナロクマスターズ」)」、「パズル&ドラゴンレーダー」、「サモンズボード」、「ケリ姫スイーツ」、「妖怪ウォッチワールド」、および「TEPPEN」などがある。

スマートフォンゲーム事業においては、ゲームユーザーがゲーム内で使用できるアイテムを購入し、コンテンツ配信事業者(プラットフォーム企業)経由のクレジットカード決済やプリペイドカード決済、または携帯電話キャリア経由の決済等の集金代行を通じて利用料を支払う。

また、家庭用ゲーム機および携帯型ゲーム専用機向けにコンシューマゲームソフトを制作し、卸商社や小売店、およびコンテンツ配信事業者などを通じて消費者へ販売している。コンシューマゲーム事業では、利用者からアイテム課金による利用料も徴収している。

そして、PCオンラインゲーム事業に関しては、オンラインゲームの利用者(一般ユーザー)から、月額利用料またはアイテム課金による利用料が支払われる。PCオンラインゲーム主力商品には「ラグナロクオンライン」などがある。

ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社では、ゲームのグローバル展開にも取り組んでいる。そして、自社開発ゲームの直接配信および運営だけでなく、グループ各社を通じて、または現地の配信会社(パブリッシャー)へライセンスを供与し、地域ごとのユーザー特性や嗜好に合わせた配信・運営を行っている。この際、現地の配信会社(パブリッシャー)からライセンス使用料と売上金額に対するロイヤリティを受け取る仕組みとなっている。

経営方針・経営指標

ガンホー・オンライン・エンターテイメント・グループは、「挑戦・創造する経営」を経営理念として掲げ、「感動と楽しい経験」を消費者に提供することを使命としている。そして健全たる遊びの文化創造発展のために、情熱を持った事業活動を行うことを経営方針としている。

また、「ゲームの面白さ」を追求することで幅広いユーザーの支持を獲得し、結果としてMAU(Monthly Active User:月に1回以上ゲームにログインしている利用者)数を拡大することが長期間にわたっての収益拡大に貢献するものと考えられている。そのため、MAUを経営指標として最重要視している。

中長期的な経営戦略

ガンホー・オンライン・エンターテイメント・グループは、急速に変化・拡大するオンラインゲーム市場に柔軟かつ積極的に取り組むことが重要であるという認識の下、「新しい収益の柱の創造」と「グローバルブランドの確立」に取り組んでいる。

昨今、スマートフォンやゲーム専用機などの機器の進化やインターネット環境の向上、そして新たな技術の登場により、スマートフォンを中心としたオンラインゲーム市場が世界的に拡大を続けている。

ガンホー・オンライン・エンターテイメント・グループとしては、パソコン、ゲーム専用機、スマートフォン等の端末の垣根がなくなってきているものと認識し、主力スマートフォンゲーム商品のひとつである「パズル&ドラゴンズ」のような既存ゲームのさらなる育成とともに、新しい収益の柱となるキラーコンテンツの企画および開発を推進していく。

また、ガンホー・オンライン・エンターテイメント・グループが保有する豊富なコンテンツ資産を有効に活用し、マルチプラットフォームに展開することで、コンテンツ資産の価値最大化を図り、革新的な企画・開発による新しい価値の創造に挑戦していく。

加えて、ガンホー・オンライン・エンターテイメント・グループは、世界一のエンターテインメントグループを目指し、日本国内のみならず海外における事業拡大も目指している。オンラインゲーム事業創業以来培ってきた運営ノウハウを活用し、さらなるサービス強化を目指すことでブランド力向上を推進し、グローバルに収益機会の拡大を追求していく。

経営環境と対処すべき課題

現在、ゲーム市場はスマートフォンゲームが市場の拡大をけん引しており、今後もさらなる成長が予想されている。

家庭用ゲームやPCオンラインゲームも引き続き成長を続ける一方、技術革新による新たな市場が生まれる可能性もある。さらに、通信環境の改善にともない、端末の垣根を超えてクロスプラットフォームにゲームが楽しめる環境へと変化してきている。また、欧米のゲーム市場が依然として大きな規模であるのに加えて、アジアのゲーム市場も急速に拡大している。このような状況の中、ガンホー・オンライン・エンターテイメント・グループは、常に変化し続けるゲーム産業の経営環境を早期かつ的確に把握し、対処すべき重要課題を定め、それぞれに合わせた経営戦略を進めている。

課題への取り組みとしては、「既存価値の最大化」、「新規価値創造への挑戦」、「グローバル市場における成長」、「コーポレート・ガバナンスの強化」、「消費者の安全性の確保」、そして「開発を含む組織体制の強化」が掲げられている。

中でも、「既存価値の最大化」については、主力商品である「ラグナロクオンライン」や「パズル&ドラゴンズ」をはじめ、ゲームブランドとして確立したコンテンツ資産を多角的に利用することを経営方針の一つとしている。

特に「パズル&ドラゴンズ」シリーズにおいては、スマートフォン向けゲームのみならず、長期的展開を主眼にゲームのブランド力向上を目指している。具体的施策としては、NintendoSwitch向け「パズル&ドラゴンズGOLD」、アニメ、キャラクターグッズ、コミック、およびeスポーツイベントの開催等、多角的な展開となっている。このような様々な展開の下、ユーザーの嗜好や年齢層に合ったゲームの楽しみを提供することにより、ユーザーを「ロイヤルカスタマー(生涯顧客)」として育て、ゲームブランドとしての長期的な発展を目指していく。

また、ガンホー・オンライン・エンターテイメント・グループがグローバル展開を推進していくにあたって、配信先のプラットフォームに関わらず、オンラインゲームは配信開始後も様々なイベントやキャンペーンの実施など継続的なコンテンツの運営体制を必要とする。そのため、グローバル展開に合わせた運営体制を構築の上、質の高いゲームを提供することで、世界中の顧客がロイヤルカスタマー(生涯顧客)となることを目標に、さらなる収益性向上を目指していく方針だ。

一方で、現在のオンラインゲーム業界では、インターネット環境の向上に加え、スマートフォンの普及やゲーム専用機の進化により幅広い年齢層のユーザーがオンラインゲームを楽しむことができるようになっている。そのため、青少年を含むユーザーが、安全な環境で安心してオンラインゲームを利用できる環境を提供することが課題となっている。消費者が不利益を被ることがないよう事業を拡大していくことも重要方針の1つとしている。

最後に、目まぐるしく進化を続けるゲーム市場において、ガンホー・オンライン・エンターテイメント・グループは、アメーバ開発体制による柔軟な組織を形成し、必要に応じた人員配置の下、機動的な開発体制でグループの収益源となるゲーム開発に取り組んでいくとしている。