エイチーム 事業内容・ビジネスモデル

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時価総額 334億8300万 円
銘柄コード 3662(市場第一部(内国株))

エイチームは愛知県名古屋市に本社をおく企業。
1997年、林高生の個人事業としてソフトウエアの受託開発を開始。
2000年、有限会社エイチームを設立し携帯電話向けコンテンツの受託開発を開始。
2009年にはソーシャルアプリをリリース。
2012年には東証マザーズ、東証一部に上場。
現在は、ゲームなどのエンターテイメント事業・比較サイトなどのライフスタイルサポート事業・自転車のEC事業を展開。


事業内容とビジネスモデル

沿革・会社概要

エイチームは愛知県名古屋市に本社を置くWebサービス企業。1997年、林高生氏の個人事業としてソフトウエアの受託開発を開始したのが始まり。2000年に有限会社エイチームを設立し携帯電話向けコンテンツの受託開発を開始し、2009年にはソーシャルアプリをリリース。2012年には東証マザーズへ株式上場を果たす。

2013年12月、キャッシング・カードローン検索サイト『ナビナビキャッシング』サービスを開始。また、同月にエイチームとして初めてEC事業を立ち上げ、自転車専門通販サイト『cyma-サイマ-』サービスをローンチした。2017年12月、『Qiita』を運営するIncrements株式会社の全株式を取得し、子会社化した。

事業内容

エイチームグループは「人と人のつながりの実現」をテーマに、「エンターテインメント事業」「ライフスタイルサポート事業」「EC事業」を主な事業としてビジネスを展開している。3事業とも原則として内製開発しており、企画から運営に至るノウハウを自社内に蓄積し、様々なサービスの展開に活かしている。

エンターテインメント事業

「エンターテインメント事業」では、世界中の人々に娯楽を提供するスマートデバイス(スマートフォン及びタブレット端末)向けゲームやアプリケーションの企画・開発及び運営を行っている。株式会社エイチームがエンターテインメント事業の関係会社となっている。

ライフスタイルサポート事業

「ライフスタイルサポート事業」では、人生のイベントや日常生活に密着し、有益な情報を提供する比較サイト・情報サイトなど、様々なウェブサービスの企画・開発及び運営を行っている。株式会社エイチームプライズ、株式会社エイチーム引越し侍、株式会社エイチームコネクトなどがライフスタイルサポート事業の関係会社となっている。

EC事業

「EC事業」では、完全組立自転車をオンラインで販売し、自宅までお届けする自転車専門通販サイト『cyma-サイマ-』の企画・開発及び運営を行っている。株式会社エイチームがEC事業の関係会社となっている。

エイチームグループは、株式会社エイチーム及び連結子会社8社で構成される。

売上構成・ビジネスモデル

エイチームは事業部門ごとに売上を開示している。

エンターテインメント事業

「エンターテインメント事業」では、自社で開発したスマートデバイス向けゲームアプリケーションをApple Inc.が運営するApp StoreおよびGoogle LLCが運営するGoogle Play等の専用配信プラットフォームを通じて、世界中の人々に提供している。

ゲームアプリ自体は基本無料で提供しており、主な売上はユーザーがゲームをより効率よく優位に進めるためのアイテム購入代金によっても足られている。

近年のグローバルにおけるゲーム市場環境およびユーザーニーズの変化、そして技術の進化等を踏まえ、エンターテインメント事業はスマートフォンゲーム専業から脱却し、グローバルのデジタル配信ゲーム市場(モバイルゲーム、PCゲームデジタル配信、家庭用ゲームデジタル配信)全体をターゲットに、グローバルで人気のIPと連携し、展開することを中長期方針とし、さらなる成長を狙っている。

ライフスタイルサポート事業

「ライフスタイルサポート事業」では、様々な事業領域において個人の利用者に向けてサービスを展開する事業者と提携し、「三方よし」のサービス理念のもと、人生のイベントや日常生活に密着した比較サイト・情報サイト等様々な便利なウェブサービスを展開している。2020年7月期より、サブセグメント区分を「デジタルマーケティング支援ビジネス」と「プラットフォームビジネス」の2つに変更した。

デジタルマーケティング支援ビジネス:
「デジタルマーケティング支援ビジネス」は、オウンドメディア等を通じて、提携事業者へ見込顧客を送客するデジタルマーケティング支援を中心に、スピーディに事業を横展開できる特徴を持っている。多様な事業領域におけるサービスを急速に立ち上げ、拡張させることで、収益を積み上げるビジネスモデルを構築している。個人の利用者へは基本無料で提供しており、主な売上はパートナー企業に当該利用者を見込顧客として紹介することに対する紹介手数料および成約報酬で構成される。従来区分の「引越し関連事業」(『引っ越し侍』など)「自動車関連事業」(『ナビクル』など)「ブライダル関連事業」(『ハナユメ』など)「金融メディア事業」(『ナビナビキャッシング』など)が「デジタルマーケティング支援ビジネス」に該当する。

プラットフォームビジネス:
「プラットフォームビジネス」はアプリケーションやウェブサイトなどを通じて情報を集めた「場」を提供し、ユーザーデータの蓄積と活用、そして独自価値の向上により、市場での優位性を構築し、さらにデータを活用したソリューションを提供することで、価値向上のサイクルを図っていくビジネスモデルとなっている。主な売上は広告収入や有料会員向けの利用料、ツールやEC等のソリューション提供によるもの。現在、ヘルスケア・エンジニア領域においてプラットフォームを展開している。

従来区分の「その他」に含まれていた女性向け体調管理アプリ『Lalune(ラルーン)』を主軸とするヘルスケア領域、プログラマ向け技術情報共有サービス『Qiita(キータ)』を基盤とするエンジニア領域の事業が「プラットフォームビジネス」に該当する。

EC事業

「EC事業」では、東海、関東、関西3カ所に物流倉庫を構え、国内外から仕入れた200種類以上の完成品自転車を専属のプロ整備士により整備を行い完全組立自転車としてオンラインで販売、自宅までお届けする独自性の高い自転車専門通販サイトを展開している。主な売上は自転車の販売によるもの。

自転車通販サイト『cyma-サイマ-』は2013年12月にサービスを立ち上げて以来、フルフィルメントの強化に努め、段階的に投資を重ねてきた。引き続き「自転車を買うならサイマ」というブランディングを目指している。

なお、フルフィルメントとは、ネット通販における受注管理、在庫管理、ピッキング、商品仕分け・梱包、発送、代金請求・決済処理等、通販ビジネスで最も重要なコアプロセス全般を指す。また、苦情処理・問い合わせ対応、返品・交換対応等のカスタマーサポートや顧客データ管理等の周辺業務も含まれる。

経営方針

エイチームグループは「みんなで幸せになれる会社にすること」、「今から100年続く会社にすること」を経営理念に掲げている。この経営理念のもとすべての役員及び従業員が一丸となり、さまざまな技術領域・ビジネス領域において、インターネットを通じて個人の全利用者が支持・利用できるゲームコンテンツ、比較サイト・情報サイトやECサイトなどの企画・開発および運営を行っている。

経営課題・中長期的な成長戦略

エイチームグループは中長期的な成長を図るために、「エンターテインメント事業における健全な収益性の確保、ヒットゲームアプリの創出及びヒット率の向上」、「ライフスタイルサポート事業における既存サービスの強化及び新規サービスの拡充」、「EC事業におけるフルフィルメントの強化及び黒字化」、「中長期的な成長に向けた事業ポートフォリオの強化」など、8つを主な経営課題と捉え、迅速に対処していくとしている。

エンターテインメント事業における健全な収益性の確保、ヒットゲームアプリの創出及びヒット率の向上

国内外のスマートフォンゲーム市場の成長が緩やかである一方で、海外ゲームメーカーの国内市場への本格参入による競争激化への対処に取り組む。 具体的には、既存の主力ゲームアプリの健全な収益性の確保を維持し、国内外の利用者のニーズに即したクオリティの高いゲームアプリの適切なタイミングでリリースするほか、開発プロセスの改善を行い、ヒットゲームアプリの創出及びヒット率の向上のための施策に積極的に取り組み、収益の最大化を図っていくとしている。また、外部有力パートナーとの提携によるゲームアプリの開発・運営にも注力していくとしている。

ライフスタイルサポート事業における既存サービスの強化及び新規サービスの拡充

ライフスタイルサポート事業において引越し関連、自動車関連、ブライダル関連、金融メディア領域をはじめとする比較サイトや情報サイト等、人生のイベントや日常生活に密着した便利なサービスを多数提供している。これらのサービス間で相互送客を強化していくことにより、集客効率及び利益率の向上につながると考えているようだ。また、新規サービスにおいても同様にサービス間での相互送客を行いながら、継続顧客を確保するための施策に取り組み、事業拡大していくとしている。

EC事業におけるフルフィルメントの強化及び黒字化

EC事業の自転車専門通販サイトにおける中長期的な成長を見据え、システムの刷新、物流倉庫の機能別及び組織体制の再整備を行い、フルフィルメントの強化、黒字に向けて積極的に取り組んでいくとしている。なお、自転車通販サイトは立ち上げから順調に利用者を増やしており、現在では国内3ヶ所に物流拠点を構えており、ほぼ全国への販売を行う体制を構築している。

中長期的な成長に向けた事業ポートフォリオの強化

エイチームグループは、事業の転換・拡大とともに経営の安定性と高い成長性のバランスを実現しながら、サービス開始以来継続して売上を向上させてきた。今後も持続的な成長及び中長期的な企業価値の向上を目指し、「その挑戦に、戦略はあるか。」をもとに新たな事業の創出、他の企業との協業やM&Aなどの多様な戦略を用いて、先行投資を進めながら事業ポートフォリオの強化を図っていくとしている。

その他、「優秀な人材の確保と育成」、「コーポレートブランドの向上」、「グループ体制及びコーポレートガバナンスの強化」、「コンプライアンス及びリスク管理体制の強化」を経営課題として掲げている。

2020年7月期 有価証券報告書(提出日:2020年10月27日)