オイシックス・ラ・大地 事業内容・ビジネスモデル

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時価総額 1289億9000万 円
銘柄コード 3182(市場第一部(内国株))

オイシックス・ラ・大地は東京都五反田に本社をおく企業。
2000年、生鮮食品のeコマースサイト「Oisix」をオープン。
2001年「ふぞろい野菜」を販売開始、店舗宅配事業を本格的に展開。
2002年定期購入サービス「おいしっくすくらぶ」を開始。
2013年東証マザーズに上場。
2017年、オイシックスと大地を守る会が経営統合。
2018年、NTTドコモの「らでぃっしゅぼーや」を子会社化。

事業概要

オイシックス・ラ・大地グループは、オイシックス・ラ・大地株式会社(オイラ大地)、連結子会社11社及び関連会社2社により構成されている。

オイラ大地は、ウェブサイトやカタログを通じて顧客から注文を受け、食品(青果物・加工食品・ミールキット)のほ か、日用品や雑貨などを宅配する事業を主力としている。

また、オイラ大地がこれまで培ってきた食品ECビジネスに おけるアセットやノウハウを他社に提供することで収益を確保するソリューション事業、オイラ大地が直接運営する店舗に加え、他社が運営する実店舗スーパーに専用コーナーを設ける「Shop in Shop」を運営する店舗事業、香港・上海において食品を宅配する海外宅配事業、卸事業等からなるその他事業を行っている。

オイラ大地は、「より多くの人が、よい食生活を楽しめるサービスを提供する」ことを企業理念・存在価値としている。届ける商品の安全性はもとより、その食味やサービスとしての利便性にも配慮した事業運営を行っている。

なお、連結子会社は、株式会社フルーツバスケット、株式会社と くし丸、Oisix Hong Kong Co.,Ltd.、上海愛宜食食品貿易有限公司、株式会社ふらりーと、カラビナテクノロジー株 式会社、株式会社CRAZY KITCHEN、Oisix Inc. 、Three Limes, Inc. 、Future Food Fund株式会社、Future Food Fund1号投資事業有限責任組合で構成されている。関連会社は、株式会社日本農業、株式会社ウェルカムの2社である。

株式会社フルーツバスケットは、全国各地の契約農家が作るこだわり農産物を活用し、安全で美味しい無添加加工 食品を製造・販売している。

株式会社とくし丸は、スーパーに買い物に出かけることが困難な高齢者を中心とした買い物難民向けの移動スーパ ー事業のビジネスモデルを構築しており、提携スーパーの開拓、販売パートナーへのノウハウ提供を行う事業を展開している。

Oisix Hong Kong Co., Ltd.は、当社の香港への越境EC事業の売上規模の拡大を図るため、現地の輸入代行、物流業務のオペレーション等を行っている。

上海愛宜食食品貿易有限公司は、自社の安全基準をもとに、中国現地で調達した商品をECにて販売する事業を展開している。

株式会社ふらりーとは、作る人と食べる人をつなぐサイトを運営する事業を展開しており、現在は休眠中だ。

カラビナテクノロジー株式会社は、主にEC向けのWebシステム開発およびWebサイトを制作する事業を展開している。 株式会社CRAZY KITCHENは、「食時を、デザインする。」を企業コンセプトとし、食事だけでなく、食事を楽しむ 空間、時間、コミュニケーションをデザインする、オーダーメイドケータリング等を行っている。

Oisix Inc.は、海外(米国)における持株会社である、

Three Limes, Inc. は、米国本土48州においてビーガン食のミールキットビジネスを展開。

Future Food Fund株式会社は、食のスタートアップ企業へ投資するファンドの組成・運営管理を行うことを目的と して設立され、2019年にFuture Food Fund1号投資事業有限責任組合を設立している。

株式会社日本農業は、海外への農産物の輸出を望む生産者の開拓及び生産物の買い取り、物流のアレンジから海外 の小売り・卸・輸入業者への販売までのトータルコーディネイトをワンストップで行っている。

株式会社ウェルカムは、小売や飲食を通したライフスタイル事業、輸入食品や加工食品等の製造・販売、カフェの 運営等の事業を展開している。

経営方針

オイラ大地グループは、「これからの食卓、これからの畑」を企業理念とし、より多くの人が、よい食生活を楽しめる サービスを提供すること、よい食を作る人が、報われ、誇りを持てる仕組みを構築すること、食べる人と作る人と を繋ぐ方法をつねに進化させ、持続可能な社会の実現すること、食における社会課題をビジネスの手法で解決する ことを通じて、食のこれからをつくり、広げていくことを理念として掲げている。

このような企業理念に基づき、オイラ大地グループの社会的価値を高めるとともに、国内宅配事業の事業成長および収益力強化、また非連続の事業成長に向けた事業領域の拡大を通じ、企業価値・株主価値の増大を図っていく方針だ。

経営環境

オイラ大地グループは、独自の栽培、生産基準に基づいた環境負荷の少ない高付加価値の食品・日用品に特化した宅配事業を展開している。

国内食品宅配市場を取り巻く環境は、スマートフォンやSNSの普及による販売経路の多様化、配送員等の人手 不足を背景とした物流コストの上昇などにより競争環境は一段と厳しくなっている。

一方で、EC(電子商取引)を通じた消費行動の高まりにより、食品宅配の市場規模は年々拡大傾向で推移している。

また、安心・安全な高付加価値な食品における市場についても、オーガニック農産物の市場規模は欧米と比べ低水準に留まっているものの、今後、地球環境に対する危機意識の高まりや、環境や社会課題へ配慮したライフスタイルの浸透により、更なる市場の拡大が見込まれるとしているとしている。

競合環境については、ネットスーパーや各地域の生活協同組合の宅配事業などを事業領域 の近しい業態ではあるが、オイラ大地グループは高付加価値の食品・日用品の宅配に特化することで取扱い商品の差別化を図っており、また消費者もその違いを理解し、サービスを使い分けていると考えている。

加えて、ECを通じた食品宅配市場は拡大傾向で推移しているものの、食品小売市場における比 率は非常に小さく、今後一層の市場拡大を加速させることが重要と考え、他業態との関係に ついても競合という位置付けではなく、ともに食品宅配市場を拡大する関係性であると捉えている。

最後に、消費者の動向においては、共働き世帯の増加や健康志向の高まりなどライフスタイル・価値観の多様化 が拡大しており、消費者の潜在的ニーズに即した商品・サービスを迅速に展開するよう努める方針だ。

経営戦略

オイラ大地グループは、主要事業である国内宅配事業の事業成長および収益力強化を最優先課題として取り組むことに加え、非連続の事業成長に向けた海外宅配や国内実店舗小売への事業領域の拡大を着実かつスピーディーな実行を目指している。

1つ目の最優先課題「国内宅配事業の事業成長・収益力強化」における、国内宅配事業の事業成長については、国内宅配事業の事業成長については、Oisix、大地を守る会、らでぃしゅぼーやの3つのブランドをポートフォリオ化し、それぞれの顧客に対してニーズを満たしたサービスを磨き上げ、定期会員数および購買単価・ 頻度の向上により事業成長を目指す。

そのため、各ブランドの事業フェーズに沿った事業戦略の実行、およ び長年のサブスクリプションサービスの提供により蓄積したマーケティングノウハウの各ブランド間での横展開 や経営指標管理の徹底を実行していく。

収益力強化については、削減余地の大きい商品原価及び物流費の低減に向けた施策を実行していく方針だ。

商品原価については、ヤマト運輸株式会社と共同で進めている調達物流の効率化プロジェクトである「ベジネコプ ロジェクト」の推進、および製造・加工過程の内製化やプライベートブランド商品の開発加速などの施策により低減を図る。

物流費については、Oisixブランドにおいて新海老名ステーションの稼働を2021年10月に予定しており、 物流作業の一元化や、集品と梱包にかかる工程の自動化など、業務効率化を図る。

中長期的には、各ブ ランド固有で保持している物流拠点の最適化を行っていく方針である。

2つ目の最優先課題である「事業ドメインの拡大」においては、国内において蓄積した宅配事業のノウハウを展開し、香港や上海(Oisix)、アメリカ(The Purple Carrot)など、海外におけるサブスクリプションサービスの定着・成長を図る。

さらに、実店舗事業においても、商品を体験できる場を広げるという位置づけで提携小売店の店舗内に販売コ ーナーを作り、商品を販売する「Shop in Shop」モデルを展開。

今後は関連会社となったウェルカム株 式会社のノウハウも得ながらリアル店舗事業についても拡大を図っていくとしている。

経営指標

オイラ大地グループが、経営戦略の達成を判断するため重視している経営指標は、売上高、営業利益及びEBITDA (営業利益+減価償却費+のれん償却額)とそれぞれの成長率である。

また、収益性に関する指標として売上 高営業利益率、顧客基盤の拡大に関する指標として宅配事業における定期購入顧客数等を重視している。