ServiceNow, Inc. 事業内容・ビジネスモデル

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時価総額 983億3107万2000 ドル
銘柄コード NOW(NYSE)

ServiceNow, Inc.(サービスナウ)はグローバル企業全体にサービスを管理し、自動化、構造を定義するクラウドベースのソリューションのプロバイダー。企業内のさまざまな部門のニーズに対応するクラウドベースのサービス管理とビジネス管理ソリューションを提供。金融サービス、消費者製品、ITサービス、ヘルスケア、テクノロジーなどの業界の範囲内の企業にサービスを販売している。


事業内容とビジネスモデル

沿革・企業概要

ServiceNow, Inc.(サービスナウ)は、米国カリフォルニア州に本社を置く、社内のITサービス管理を効率化するSaaS『Now Platform』を提供する企業。

2003年に、Peregrine SystemsとRemedy Corporationの CTO (最高技術責任者) であった Fred Luddy氏によって創立。2012年6月にニューヨーク証券取引所に上場。

ServiceNow, Inc.のミッションは、働く人により良い職場環境の実現を目指すことである。テクノロジーの力を活用して仕事の複雑さを軽減し、人々により良い働き方を提供している。企業活動に欠かせない業務・サービスを単一プラットフォーム(『Now Platform』)上に統合することで、シームレス化、透明性、品質改善、効率化を図ることができる。

ServiceNow, Inc.は、世界中の企業が、多様なニーズに合わせてカスタマイズ可能なサービスポータルやワークフロー、機械学習などの機能を活用することで、デジタルトランスフォーメーションを推進し、従業員や顧客に優れた体験を提供することに成功している。

事業内容

ServiceNow, Inc.(サービスナウ)の事業は「サブスク(Subscription)」と「プロフェッショナルサービス他(Professional services and other)」で構成されている。

サブスク(Subscription)

サブスクは、主にサブスクリプションサービスへのアクセス、および関連サポートと更新も含まれる。サブスクには、「セルフホスト」タイプと「クラウドベース」タイプがある。

クラウドベースの契約では、サブスク期間にわたって収益を均等に計上する。

セルフホストの契約では、販売価格のかなりの部分がソフトウェアの配信時に計上されるため、サブスクリプションの収益とサブスクリプションの粗利益に大きなばらつきが生じる可能性がある。価格には、複数のインスタンス、ホスティングおよびサポートサービス、データバックアップおよびディザスタリカバリサービス、およびサブスクリプション期間中に提供される将来のアップデートが含まれる。

通常、最初の契約の実行時またはその後の更新時に、サブスク料金を年単位で顧客に請求する。

プロフェッショナルサービス他(Professional services and other)

プロフェッショナルサービスの料金は、主に時間と費用に基づいて毎月顧客に請求している。ただ、一部固定料金やサブスクベースのものもある。収益はサービスが提供されるときに計上される。

その他の収益は、主に、オンサイトまたは公的に利用可能なクラスを通じて提供される顧客トレーニングからの料金で構成されている。

通常の支払い条件では、お客様は請求書から30日以内に支払いを行う必要がある。

提供サービス

ServiceNow, Inc.(サービスナウ)は、『Now Platform』と呼ばれる単一のエンタープライズクラウドプラットフォーム上でデジタルワークフローを提供している。

『Now Platform』

ServiceNow, Inc.の製品ポートフォリオは、情報技術(IT)、従業員、顧客のワークフローをパッケージ化(一体化)するような製品として提供することに重点を置いている。また、顧客が『Now Platform App Engine』を使用して、自社のビジネス向けに構築されたワークフローアプリケーションを設計・構築できるようにもしている。特定のプラットフォームを利用して、企業毎に開発者が『Now Platform』上で機能するアプリケーションを開発できることが強みである。

企業内で仕事を遂行するためには、通常、組織内の様々な機能の異なるスタッフが協力して仕事をしなければならない。多くの場合、異なるテクノロジー・システムや非効率的なマニュアル・プロセスに依存しており、その一例として、新入社員の採用プロセスがある。新入社員が採用されると、雇用主の人事システムの記録と給与計算の設定、デスクの割り当て、コンピュータの入手、必要な社内システムへのアクセス、その他のタスクを実行しなけえばならない。新入社員のオンボーディングを成功させるためには、異なるシステムやデータベースを利用して、異なる部門がそれぞれのタスクを調整し、完了させる必要がある。

ServiceNow, Inc.のデジタルワークフロープラットフォームは、これらのタスクを完了するための古い手動の方法を変革するものである。新入社員のマネージャーが人事システムで新入社員の詳細を承認し、その承認をトリガーとして別のチームに通知し、新入社員にデスクを割り当て、その割り当てをトリガーにITグループに通知してコンピュータやシステムのアクセス設定などが行われるようになる。つまり、別の部門とのやりとりが自動化し、効率化するためのデジタルワークフロープロセスをServiceNow, Inc.は提供しているのである。

このワークフローを実行する各人は、Now Platform を使用するだけでよい。ワークフローのデジタル管理を可能にしたのは、ServiceNow, Inc.のテクノロジープラットフォームが、複数のサイロ化された部署や記録システムにまたがる複雑な作業を効率化し、よりシームレスなワークフローを実現しているからである。

Now Platformは、ServiceNow, Inc.のIT、従業員、顧客向けワークフローサービスの基盤である。Now Platformは、1つのコードベースと1つのデータモデルを持っており、ServiceNow, Inc.のアプリケーションと顧客が開発したアプリケーションをシームレスに連携させることができる。

企業内で使用されるワークフローはすべて、Now Platformベースのアプリケーションとして活用できる。ServiceNow, Inc.のモバイルアプリケーションは、従業員への自動化されたワークフローのロールアウトを支援するツールとして活用されている。

さらに、サードパーティの開発者は、Now Platform App Engine上でアプリケーションを構築し、ServiceNow Storeでダウンロードできるようにすることも可能である。ServiceNow, Inc.は、主に、シンプルで使いやすいインターフェイスを介してソフトウェアを配信しており、パッケージ製品を迅速に展開することがができる。さらに、顧客はカスタムアプリケーションを簡単に構築することが可能である。


参照 FORM 10-K(提出日:2020年2月20日)