エムスリー 事業内容・ビジネスモデル

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時価総額 6兆393億100万 円
銘柄コード 2413(市場第一部(内国株))

エムスリー株式会社(M3, Inc.)は、東京赤坂に本社をおく企業。2000年設立。2002年、2003年に複数の医療情報サイトを他社から引き継ぎ、2003年7月に「m3.com」運営開始。2004年東証マザーズ上場。2007年東証一部に指定。医療従事者向けに「m3.com」「MR君」「エムスリーキャリア」などを展開。


事業内容とビジネスモデル

沿革・会社概要

エムスリー株式会社(M3, Inc.)は、東京赤坂に本社をおく企業。2000年設立で、2002年、2003年に複数の医療情報サイトを他社から引き継ぎ、2003年7月に『m3.com』を運営開始した。2004年東証マザーズ上場し、2007年東証一部に指定。医療従事者向けに『m3.com』『MR君』『エムスリーキャリア』などを展開している。

『m3.com』は国内における医師会員28万人以上が利用する医療従事者専門サイトだ。「医師をはじめとする医療従事者が、『欲しい!』と思った情報に、最も迅速かつ的確にたどりつけるサイト」を目指し、専門医療情報に特価したニュース、サーチエンジン、ディレクトリ、文献検索、会員専用コミュニティサイト、独自コンテンツなどを会員に対して無料で提供している。

事業目的

インターネットを活用して、健康で楽しく長生きする人を1人でも増やし、不必要な医療コストを1円でも減らすこと

社名の由来

社名のエムスリーは医療(Medicine)、メディア(Media)、変容(Metamorphosis)の3つのMを表し、「インターネット」というメディアの力を活かして、医療の世界を変えていくことを設立の志としている。

事業内容

エムスリーの事業は、医療従事者専用サイト『m3.com』や米国『MDLinx』や英国『Doctors.net.uk』など、医療従事者プラットフォームを中心に様々なサービスを展開している。事業セグメントは「メディカルプラットフォーム」「エビデンスソリューション」「キャリアソリューション」「サイトソリューション」「海外」の5つだ。

メディカルプラットフォーム

『m3.com』のプラットフォーム上で会員医師が主体的、継続的に高頻度で情報を受け取れる『MR君』ファミリーの各種サービスに加え、会員医療従事者を対象とした調査サービス、会員へ医療情報以外のライフサポート情報を提供する『QOL君』等の一般企業向けマーケティング支援サービス等、顧客の意図や用途により選べるサービスメニューを提供している。また、次世代MR「メディカルマーケター」の提供、医療系広告代理店等の事業を、グループ各社を通じて展開もしている。

エビデンスソリューション

治験に参加する施設・対象患者を発見する治験支援サービス『治験君』を核としている。大規模臨床研究支援サービス、治験業務の支援を行うCRO(Contract Research Organization、開発業務受託機関)、治験実施医療機関において治験業務全般の管理・運営を支援するSMO(Site Management Organization、治験施設支援機関)等の事業を、グループ各社を通じて提供している。

キャリアソリューション

エムスリーキャリア株式会社において、医師、薬剤師向けの求人求職支援サービスの展開を進めている。

サイトソリューション

医療機関の運営をサポートする各種サービスを展開。さらに、一般の方々からの健康や疾病に関する質問に『m3.com』会員医師が回答する「AskDoctors」等のコンシューマ向けサービスや医療福祉系国家試験の対策等の事業を行う株式会社テコムに加え、LINE株式会社と設立したオンライン医療事業を目的とした持分法適用関連会社「LINEヘルスケア株式会社」においてもサービス展開を進めている。

海外

米国で、医療従事者向けウェブサイト『MDLinx』を運営し、この会員基盤を活かした製薬会社向けサービスの他、医師向けの転職支援サービスや治験支援サービスも展開している。

欧州では、英国で医師向 けウェブサイト『Doctors.net.uk』において製薬会社向けサービスの展開を進める他、フランス、ドイツ、スペイ ンでVidal Groupを通じて医薬品情報データベースの提供を行っている。

中国では、医療従事者向けウェブサイトに登録する医師会員数は300万人を超え、順調に拡大しており、インドにおいても合弁事業を開始している。

また、日本、米国、欧州、中国、韓国をはじめ、当社グループが世界中で運営する医療従事者向けウェブサイト及び医師パネルに登録する医師は合計で約600万人となっており、医師パネルを活用したグローバルな調査サービスの提供も行っている。

目標とする経営指標

エムスリーグループでは企業価値を計る指標として、営業キャッシュ・フロー並びに1株当たり当期利益を重視し、資本効率については、親会社所有者帰属持分当期利益率(ROE)を重視している。

対処すべき課題

エムスリーグループでは、『m3.com』サイトの一層の価値向上、メディカルプラットフォーム事業の更なる成長、新規事業の立ち上げ、海外展開の4項目を重点を置いた経営を推進していく方針である。

『m3.com』サイトでは、サイトの内容・機能の充実を進め、より多くの医療従事者会員からのより多くのトラフィックを獲得することで、この「場」を活かして提供する他の様々なサービスの価値を底上げしていくとしている。

メディカルプラットフォーム事業についても、『MR君』ファミリーをはじめ、製薬会社等の顧客への各サービス展開に加え、疾病、医療課題を解決し、医療の全体最適の実現に向けて、経営資源を投入していくことによる更なる成長を目指す。

また「双方向コミュニケーションで繋がった、医師をはじめとする医療従事者会員」のプラットフォームから生み出される事業機会は数多いとし、順次シナジー効果の見込まれる新規事業を創出していく方針だ。

加えて、日本で開発したサービスの海外展開を進めることに加え、その国のニーズにあった独自サービスの開発も進めていくとしている。

有価証券報告書(提出日:2019年6月28日)