ニトリホールディングス 事業内容・ビジネスモデル

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時価総額 2兆3655億4700万 円
銘柄コード 9843(市場第一部(内国株))

ニトリホールディングスは東京都北区に本社をおく企業。
1967年に似鳥昭雄が似鳥家具店として創業。
1989年に札幌証券取引所、2002年に東証一部に上場。
2003年、100店舗・売上高1,000億円を達成。
2010年、持株会社化。
2017年、500店鋪・売上高5,500億円を達成。
家具の製造から販売までを自社グループで行い、日本・中国・台湾・アメリカで製品を展開している。


事業内容とビジネスモデル

沿革・会社概要

株式会社ニトリホールディングスは北海道札幌市北区に本社を置く家具・インテリア小売チェーン企業。1967年、似鳥昭雄氏が札幌で「似鳥家具店」を創業したのが始まり。1975年には札幌市白石区に家具店として日本初のエアドーム建築「南郷店」を、1981年6月に札幌市以外の地方1号店「苫小牧店」をオープンして出店を拡大していく。1985年に海外商品の直輸入を開始して商品ラインナップを強化。1989年に札幌証券取引所、2002年に東証一部へ株式上場を果たす。

2003年に100店舗および売上高1,000億円を達成。2010年、持株会社体制へ移行し「ニトリホールディングス」に社名変更。2017年に500店鋪および上高5,500億円を突破した。

家具の製造から販売までを自社グループで行い、日本・中国・台湾・アメリカで製品を展開している。

事業内容

ニトリグループは、株式会社ニトリホールディングスと連結子会社25社及び持分法適用会社1社によって構成される。家具・インテリア用品の販売を中心とした小売事業を展開している。ニトリ公式スマートフォンアプリなどを通じたEC事業にも注力している。

株式会社ニトリホールディングスは持株会社であり、主な連結子会社としては、家具・インテリア用品の販売を行う株式会社ニトリ、株式会社ホームロジスティクス、株式会社ホーム・デコ、海外子会社各社などとなっている。持分法適用関連会社は、中古住宅の再生販売事業、不動産賃貸事業を行う株式会社カチタスである。

ニトリは『住まい』に関わるあらゆる商品の企画、製造、物流、販売を手がける独自のSPAモデル「製造物流IT小売業」を特徴とする。

店舗

家具チェーン『ニトリ』はあらゆる顧客のニーズに対応するために「都市部」への積極出店を進めている。2015年「ニトリプランタン銀座店」(現マロニエゲート銀座店)のオープンから、新宿・池袋・渋谷の都市部の百貨店など新たな立地を開拓し、国内外を問わず新規出店を重ねている。店内のデザインはコーディネートを意識し、従来あるニトリの品揃えの中からファッショナブルなアイテムを厳選した、新たな暮らしを提案している。これまでニトリに馴染みがなかった顧客にも、ニトリならではのトータルコーディネートの楽しさを感じてもらえるような改善・改革に注力している。

『デコホーム』は主にインテリア雑貨を取り扱う新業態。ニトリは今後の出店戦略を見据え、新フォーマットの店舗を開発し、新しい商圏への進出を目指している。ニトリでは、これまで20万人から40万人規模の商圏を中心に店舗を出店してきた。しかし、顧客に頻繁にご利用いただくために、より小さな商圏にも出店できる新たな小型フォーマットを創出する必要があった。そこで、「デコホーム」は、女性をターゲットにした季節品・装飾品をはじめ、品揃えが豊富で買い物が楽しい店舗をテーマとしている。オリジナル商品展開はもちろん、店舗デザインやストアオペレーションの面でも新たな試みを行なっている。

『ニトリモール』は住生活用品・ファッションからフードサービスまで顧客の視点に立ったショッピングセンター。日々の暮らしを豊かにする質の良い商品が手軽に・同時に手に入る「“使う・買う”立場に立ったショッピングセンター」を目指している。各業種の急速成長企業を核店舗とするSC「パワーセンター」は、アメリカでは一般的だが、日本のGMS系や不動産会社系のSCではほとんど見られない。ニトリは『ニトリモール』の開発を通じて地域の顧客の豊かな暮らしに貢献することを目指している。

『ニトリファシリティ』では、ニトリグループの店舗・オフィスなどを最適な状態に保つための保守業務や、訪れるお客様が快適な時間を過ごせる空間づくりとコスト削減を追求している。また、保険代理店として損害保険・生命保険を取り扱い、従業員やお客様が、安心・満足いただける生活設計を築けるようサポートしている。

法人向け事業

ニトリの法人向け事業『NITORI BUSINESS』では、BtoBの常識を変える商品開発力を武器に、オフィス、商業施設、飲食店、医療施設、福祉施設、各種ショールーム、住宅関連(寮・家具付マンション)、ホテル・宿泊施設、学校・教育施設、モデルルームを主要10カテゴリーとしてサービスを提供している。

BtoBでも「お、ねだん以上。」を実現すべく、ローコストとコーディネートを前提とした提案を実施している。求められた機能や条件をクリアするだけではなく、その期待を超える提案で、クライアントとその顧客双方に喜ばれるような空間を提供していくことを目標とする。『NITORI BUSINESS』を通じて「働き方改革」の実現や、「心地良い」社会の環境づくりに貢献していけるように、今後さらなる成長を目指している。

リフォーム事業

ニトリでは、トータルコーディネートを進化させた、住まいや店舗、施設などのリフォーム事業を展開している。システムキッチンや洗面化粧台などの自社開発商品を中心に、ユニットバスやトイレ、内装等から施工までを手がけるトータルリフォームサービスを提案している。設備を取り替えるだけでなく、周辺をトータルにコーディネートする家具や小物を豊富に取り揃えているからこそできるニトリならではの価値提供を目指している。すべてを自前で行うというニトリのビジネスモデルが生み出す、新しいリフォーム事業の形を構築している。

製造事業

『NITORI FURNITURE』では、ヨーロッパ・ニュージーランド・チリ・ASEAN諸国などから原材料を調達し、ベトナムにある自社工場で家具を製造している。自社工場では長年培ってきた中国やタイなどで家具のOEM生産を手掛けてきたノウハウが活かされている。より良い商品をより安価に提供するために、資材調達や技術指導などの海外戦略も積極的に展開している。

『ホーム・デコ』は、窓辺をコーディネートする商品の開発・製造・物流事業。ニトリの目指す製造物流小売業の一翼を担い、既製カーテンの輸入卸売・オーダーカーテンの縫製加工を行なっている。中国・ベトナム・トルコなど、海外輸入の既製カーテンのほか、国内工場で縫製するオーダーカーテンを、より多くの顧客に、窓辺のコーディネートを通じて、豊かな住まいを提案するため、低価格でよりよい品質のカーテンを提供している。

物流事業

『ホームロジ』は国内最大級の物流センターと先進の物流システム。ホームロジスティクスでは、全国に広がる店舗網への迅速な商品配送や配送コスト削減、海外開発商品の保管などを目的に効率的な物流拠点網を構築するなど、中間コストの削減に努め、ニトリ製品のお手軽な価格の実現に貢献している。グローバルな視点からモノが流れる工程を最適化することで、最終的に顧客の価値へとつなげる役割を担っている。

広告代理店事業

『ニトリパブリック』は、コミュニケーション戦略のプランニングから広告・販促施策の実施までを担う総合広告代理店。不動産会社や食品メーカーなど、多種多様なクライアントのマーケティング活動を行っており、近年はノベルティ開発事業や旅行事業にも力を入れている。幅広い事業を手がけることで広告会社としての技術を身に付け、グループ全体の価値を向上させる一端を担っている。

経営方針

ニトリグループは、「住まいの豊かさを世界の人々に提供する。」というロマン(志)を原点とし、ニトリグループの力を結集して長期ビジョンの実現に全力を尽くすことを企業活動の指針としている。

そのため、グローバルチェーンの確立により、世界のより多くの顧客に、品質が維持された商品を求めやすい価格で提供すること、並びに住空間をトータルコーディネートする楽しさを提案することを基本方針としている。

なお経営指標としては、より多くの顧客へ住まいの豊かさを届けるため、店舗網の充実を重要な指標と位置づけ、2022年までに国内と海外をあわせ店舗数1,000店舗を目指している。今後も、より利便性の高い店・サービスを提供する観点から、店舗網及びEコマースの最適化を図っていく方針だ。

経営戦略

ニトリグループは、「住まいの豊かさを世界の人々に提供する。」というロマンを実現するため、「2022年 1,000店舗、2032年 3,000店舗」の達成に向けた経営戦略を策定している。

国内においては人口構造の変化や暮らしに対するニーズの変化及びテクノロジーや商品・サービスの進化に対応すべく事業領域の拡大をはなる。また海外においては、グローバル事業強化プロジェクトをグローバル販売事業推進室へ進化させ、日本で培った仕組み・システム・人材育成等のノウハウのグローバル展開を強力に推し進めていく方針だ。

対処すべき課題

中長期ビジョンの達成に向けた取り組むべき課題として、「グループ成長軌道の確立と新たな挑戦」、「お客様の暮らしを豊かにする商品・店・サービスの提供」「グルーバルチェーンを支える組織と仕組み改革」を設定し、取り組みを行っている。

グループ成長軌道の確立と新たな挑戦

国内ニトリ事業は革新性を保ち事業成長を目指す一方で、中国を中心とする海外への事業展開や、より小商圏に対応したフォーマットの強化・BtoB事業の拡大、新規市場への挑戦など、あらたな収益の柱の育成に努めていくとしている。

お客様の暮らしを豊かにする商品・店・サービスの提供

社会における技術革新や顧客の購買行動の変化を正しく捉え、徹底した顧客視点で商品・お店・サービスを見直すことで、新しい価値を提供し続ける。

グルーバルチェーンを支える組織と仕組み改革

グループとして目指す変革に向けて、基幹システム刷新やサプライチェーンの構築、部署横断的かつ専門的な課題に対応する組織へ変革と人材育成を進めていく方針である。


2020年2月期 有価証券報告書(提出日:2020年5月15日)
株式会社ニトリホールディングス 会社案内(提出日:2019年1月)
統合報告書2020