事業内容
きんえいは、映画興行、ビル賃貸及び付帯事業、娯楽場の経営を主たる事業としています。この会社は近鉄グループホールディングス株式会社の子会社であり、近鉄不動産株式会社から「あべのルシアス」内の「あべのアポロシネマ」用フロアの一部を賃借しています。
事業内容は大きく分けて二つのセグメントに分類されます。一つ目はシネマ・アミューズメント事業で、これには映画館「あべのアポロシネマ」とゲームセンター2店舗が含まれます。「あべのアポロシネマ」は9スクリーンを有するシネマコンプレックスで、大阪市阿倍野区に位置しています。ゲームセンターも同地区にあり、これらの施設は邦画や洋画の封切り上映を行うほか、様々なアミューズメントサービスを提供しています。
二つ目のセグメントは不動産事業で、きんえいアポロビルのテナントビル経営やきんえいアポロ駐車場の運営、さらには「ヴィアあべのウォーク」内の店舗区画の賃貸などを行っています。また、大阪市の再開発ビル「あべのルシアス」の賃貸・運営管理業務も手掛けており、宝くじ売店2店の経営も行っています。これらの事業を通じて、きんえいは多角的なビジネスモデルを展開していることがわかります。
経営方針
きんえいは、映画興行、ビル賃貸及び付帯事業、娯楽場の経営を核とする事業展開を行っています。同社は、顧客の立場に立った高度なサービス提供と豊かな生活文化への貢献、地域発展への寄与を目指しています。経営環境の変化に迅速に対応し、安定的な経営基盤の確立と業容の拡大に注力しています。
経営指標としては、効率的な経営を推進するために部門別業績管理の徹底、利益率の向上、キャッシュフローの向上、借入金の圧縮などによる財務体質の強化を目指しています。これらの取り組みを通じて、収益性の指標であるROA(総資産経常利益率)及び営業利益率への関心を一層強めています。
中長期的な経営戦略として、コロナ禍による経営環境の変化を踏まえ、主軸である劇場事業の継続・発展を図っています。お客様が安心して映画鑑賞できる環境整備、エリア内の大規模集客施設との連携による相乗効果の創出、セグメント利益の拡大に向けた諸経費の抑制などに努めています。また、映画興行の持続的運営には経営基盤の強化が不可欠であり、不動産賃貸事業の収支安定化が重要であるとしています。これには、抵抗力が強いテナントの見極め、周辺の大規模集客施設との共存共栄を目指したテナント構成への変更、ビル管理コストの低減などが含まれます。
きんえいは、これらの戦略を通じて、事業の発展と地域社会への貢献を目指しています。