サンリオ 事業内容・ビジネスモデル

フォロー
時価総額 2234億6500万 円
銘柄コード 8136(市場第一部(内国株))

サンリオは東京都品川区に本社をおく企業。1960年にソーシャル・コミュニケーション・ビジネスの確立をめざし(株)山梨シルクセンターとして設立。1974年に「ハローキティ」、翌年には「マイメロディ」のキャラクターを開発。1990年、東京都多摩市にテーマパーク「サンリオピューロランド」をオープン。社名はスペイン語で「聖なる河」を表すSan Rioから。理念は「スモール・ギフト・ビッグ・スマイル」。


事業内容とビジネスモデル

沿革・会社概要

株式会社サンリオ(Sanrio Company, Ltd.)は、東京都品川区に本社を置くエンターテインメント企業。1960年8月、山梨県庁の職員だった辻信太郎氏が県庁の保管業務を実施する外郭団体を独立させ、山梨シルクセンターを創業したのが始まり。山梨シルクセンター設立後、愛と友情を育てる贈り物用品(ソーシャル・コミュニケーション・ギフト商品)の商品企画及び販売業務を開始する。1973年4月、社名を株式会社サンリオと改称。1976年4月、自社開発デザイン・キャラクターを他社製品に使用させる、キャラクターの使用許諾提携業務を開始した。1982年4月、東京証券取引所市場第二部に上場する。1990年12月には東京都多摩市に『サンリオピューロランド』をオープン。

事業の内容

サンリオグループでは、「ソーシャル・コミュニケーション・ギフト事業」「テーマパーク事業」およびその他の関連事業を主な事業として展開している。

ソーシャル・コミュニケーション・ギフト事業

ソーシャル・コミュニケーション・ギフト事業の主な内容は、ソーシャル・コミュニケーション・ギフト商品の企画・販売のほか、出版物の企画・販売、ビデオソフトの製作・販売、商品化権の許諾・管理など。

テーマパーク事業

テーマパーク事業では、テーマパーク運営のほか、ミュージカル等の企画・公演などを実施している。

その他事業

その他事業では、ロボットの販売・賃貸、自動車等の賃貸、損害保険代理業務等を展開している。

優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

サンリオグループは、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題として「長期成長可能な事業の確立」などを挙げている。

長期成長可能な事業の確立

サンリオグループは、スモールギフトビッグスマイルを標語としたギフト商品の企画・製造・販売を行ない、利益を上げていくことが事業の柱だ。また『ハローキティ』をはじめとしたキャラクターをブランドとして育て、他社にライセンスすることで事業を拡大してきた。その主たる収益要因は商品化権ビジネス、いわゆるプロダクトライセンスであった。キャラクターは『ハローキティ』が中心だ。サンリオは、2015年3月期以降、6期連続で営業減益となったのは、欧州、米州での、プロダクトライセンス中心、『ハローキティ』中心のビジネスに偏ったことが大きな要因と考えている。

一方で、中国を中心としたアジア地域については、収益の源泉として、商品化権ビジネス(プロダクトライセンス)以外に広告化権ビジネスとフランチャイズ化権ビジネス、興行権ビジネスが並立している。 キャラクターも『ハローキティ』を始めとする主要キャラクターや、毎年送り出される新キャラクターが、競合・ 補完し合っている。また、マーケットを熟知した優秀な現地マネジメントが常に市場の変化に合わせた経営を行っていることにもよる。

したがって、インド、アセアン諸国、中南米などのこれから開拓すべき市場と欧米市場の再成長は、『ハローキティ』の再活性化とともに、市場の変化にチャレンジできる現地マネジメント組織の確立によって、長期成長が確実になるものと確信している。

ダイバーシティ・マネジメントの活用

サンリオグループは130の国と地域にキャラクタービジネスを展開しており、今後もますます地域を広げていこうとしている。また、キャラクタービジネスは子どもからお年寄りまで年齢に関係なくマーケットが広がっている。このような状況では、ダイバーシティの考えに根差した商品開発と企業との密接な協業が必須となる一方で、 各地域、文化、思想で分断された戦略ではグローバルな人材と商品の流れ、流行への迅速な対応が困難になる。そこで、グローバルに一体化した情報管理システムとダイバーシティ・マネジメントによるグローバルなマーケティング体制と連結グループ経営の確立が必須と認識している。

キャラクターポートフォリオの構築

キャラクターの開発、育成は、サンリオの根幹の課題であると認識している。長期成長には『ハローキティ』を中心とし、二番手キャラクターとしての『マイメロディ』『ポムポムプリン』『ぐでたま』などの強化、そして、それに続く誰からも愛されるような新キャラクターの不断の開発が重要である。一方で、SNSやネット配信などを含むメディアなどを通じて『アグレッシブ烈子』のようなキャラクター開発や、『ミスターメンリトルミス』などによるキャラクターミックスの適正な構築などが必須であると確信している。

事業等のリスク

サンリオは、事業等のリスクの1つに「新キャラクター開発力及び人材の確保等事業リスク」を挙げている。

新キャラクター開発力及び人材の確保等事業リスク

サンリオグループの売上高の大半はキャラクターが関与している。サンリオは、キャラクターの開発、育成にあたって、短期の爆発的な人気を追うことよりも、長期安定的な人気を得る方針で、経営を行っている。また、常に新キャラクターの開発の努力を重ねている。しかし、各キャラクターの人気には移り変わりがあり、そのことにより業績に影響を受ける可能性がある。

サンリオのキャラクター開発は、原則として社員が担当している。そして、開発されたキャラクターは、サンリオ各部門の協力を得て市場に出ることなる。この場合、著作権は全てサンリオに帰属する。なお、キャラクター開発部門の重要な人材の安定的な雇用については、各種の動機付けを行う等万全を期しているが、雇用を長期に亘って持続できるとは限らない。そのことにより、サンリオのキャラクター開発力が低下する可能性がある。また、さらに従業員の他社移籍により、他社との開発競争に不利な影響を及ぼす可能性がある。


2020年3月期 有価証券報告書(提出日:2020年8月27日)