ナカニシ【7716】 スタンダード(内国株式)

歯科医療用機器や歯科チェア、外科用骨切削機器、手作業用グラインダーなどの製造・販売を行う企業。

ナカニシ【7716】 スタンダード(内国株式)

歯科医療用機器や歯科チェア、外科用骨切削機器、手作業用グラインダーなどの製造・販売を行う企業。

事業内容

ナカニシは、歯科医療用機器、歯科チェア、一般産業用切削・研削器の製造・販売を主な業務としています。ナカニシグループは、ナカニシ本社と29の子会社で構成されています。事業セグメントは、歯科事業、DCI事業、外科事業、機工事業の4つに分かれています。

歯科事業では、治療用ハンドピース、技工用マイクロモーター&ハンドピース、外科用ハンドピース、滅菌器などを製造・販売しています。主な関係会社には、NSK-AMERICA CORP.やNSK EUROPE GmbHなどがあります。

DCI事業では、歯科チェアの製造・販売を行っています。このセグメントの主要な関係会社は、DCI International, LLCです。歯科チェアは、歯科医院での患者の快適性を高めるために重要な役割を果たしています。

外科事業では、脳神経外科をはじめとする外科領域で使用される骨切削機器を製造・販売しています。主な関係会社には、NSK-AMERICA CORP.やNSK EUROPE GmbHが含まれています。これらの製品は、外科手術の精度と効率を向上させるために重要です。

機工事業では、手作業用グラインダーや機械装着用スピンドルを製造・販売しています。このセグメントの主要な関係会社には、NSK-AMERICA CORP.とNakanishi Jaeger GmbHがあります。これらの製品は、産業用の切削・研削作業において重要な役割を果たしています。

経営方針

ナカニシは、1930年の創業以来、顧客のニーズに応じた新製品の開発を重視し、歯科医療、外科医療、一般産業分野での成長を続けています。品質管理においてはISO9001とISO14001の認証を取得し、環境に配慮した製品づくりを推進しています。特に欧米市場での販売とサービスの強化を図り、ブランド力の向上を目指しています。

ナカニシは、2030年の創業100周年に向けて、革新的な「削るテクノロジー」を活用し、歯科・外科のグローバル市場での地位を確立することを目指しています。超高齢化社会における健康寿命の延伸を重要課題とし、歯と体の健康を支える製品開発に注力しています。また、労働人口の減少に対応するため、工場の自動化にも取り組んでいます。

中期経営計画NV2025+では、歯科事業のグローバル市場での戦略的拡大を図り、特に歯科用回転機器やインプラント関連製品のシェア拡大を目指しています。さらに、米州や中国市場での事業拡大、欧州市場でのシェア向上を推進し、グローバルなアフターサービス体制の充実を図っています。

外科事業では、製品ポートフォリオの拡大を進め、外部経営資源の活用を通じて新規事業の育成を図っています。また、スピーディな開発とコスト競争力を実現するため、グローバル展開に最適な開発・生産体制の構築やサプライチェーンの改革を進めています。

ナカニシは、売上高550億円、営業利益165億円、営業利益率30%を目標に掲げ、ROE11%、総還元性向50%を目指しています。世界的なインフレや金利上昇といった不確実性の中で、グローバルな競争に負けない体制を強化し、持続的な成長を追求しています。