小松製作所 事業内容・ビジネスモデル

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時価総額 2兆6289億5300万 円
銘柄コード 6301(市場第一部(内国株))

コマツ(登記社名:株式会社小松製作所)は東京赤坂に本社をおく企業。1917年、竹内鉱業(株)が小松鉄工所を開設し、自社用工作機械、鉱山用機械を生産。1921年に分離独立し、(株)小松製作所を設立。1948年にはディーゼルエンジン、1953年フォークリフト生産を開始。建設・鉱山機械、ユーティリティ(小型機械)、林業機械、産業機械などの事業を展開。コマツグループはコマツをふくむ180社で構成され、世界各国に拠点を展開。


事業内容とビジネスモデル

略史

株式会社小松製作所(以下コマツ)は1921年5月、竹内鉱業㈱より小松鉄工所を分離独立し、石川県小松町(現、小松市)に設立。1949年には東京と大阪の両証券取引所に株式の上場を果たした。

1985年4月にはメカトロニクス、新素材開発等の先端的高度技術研究のための研究所を新設。1988年9月、米国ドレッサー社と合弁で「コマツドレッサーカンパニー」を設立。その後、小松ゼノア(株)の油圧機器事業や大型プレス機械の製品開発の事業等を、各会社から吸収合併する形で事業拡大。2017年4月には米国ジョイ・グローバル社の発行済株式のすべてを取得している。

事業内容

コマツグループでは「建設機械・車両」、「リテールファイナンス」、「産業機械他」の3部門にわたって、製品の研究開発、生産、販売、サービス、販売金融に至る幅広い事業活動を国内並びに海外で展開している。

経営方針

コマツグループ及び連結子会社の経営方針は、「品質と信頼性」を追求し企業価値を最大化することにあるとしている。コマツでは、企業価値をコマツグループが取り巻く社会とすべてのステークホルダーのよる信頼度の総和であると考えている。

またコマツは経営戦略(成長戦略3本柱)として、「イノベーションによる価値創造」・「事業改革による成長戦略」・「成長のための構造改革」の3つに取り組む。

足元の市場環境は、米中貿易摩擦や英国のEU離脱のほか、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行の影響等により、先行きは不透明で不確実な状況となっている。そのような状況下で、収益の向上とESG(環境・社会・ガバナンス)の課題解決の好循環による持続的成長を目指すため、上記の成長戦略に基づき、成長分野への重点投資を費用対効果と戦略的価値を見極め、優先順位をつけながら実行していく。

コマツは成長戦略3本柱の推進のため、かねてから取り組んできた「ダントツ商品・ダントツサービス・ダントツソリューション」を、更にスピードを上げて進化・レベルアップさせることで、「ダントツバリュー(顧客価値創造を通じたESG課題の解決と収益向上の好循環)」を目指す。

また、モノ(建設機械の高度化・自動化)とコト(顧客の施工オペレーションの最適化)の両方において、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場を実現し、環境負荷低減や安全に配慮した高品質・高能率な商品・サービス・ソリューションの提供などを通じて、ESG課題の解決を図る。

中期経営計画

コマツは2022年3月期をゴールとする3カ年の中期経営計画の経営目標として、業界トップレベルの「成長性」、「収益性」、「効率性」、「健全性」を継続しながら、新たに「ESG」の経営目標を設定している。

「成長性」は業界水準を超える成長率を、「収益性」は業界トップレベルの営業利益率を目指すとし、「効率性」はROE10%以上、「健全性」は業界トップレベルの財務体質、「リテールファイナンス事業」は一つにROA1.5~2.0%、もうひとつにネット・デット・エクイティ・レシオ5倍以下を目標として掲げている。

「ESG」の目標としては、環境負荷低減策としてCO2排出の削減目標を2030年時点で50%減(2010年比)と、再生可能エネルギー使用率が2030年時点で50%を目指し、外部評価ではDJSI4への選定(ワールド、アジアパシフィック)とCDPのAリスト選定(気候変動、水リスク)等を目指すとしている。

「株主還元」については安定的な配当の継続に努め、連結配当性向を40%以上を目指すとしている。

将来の課題

上記でも述べたように、コマツは経営戦略として、「イノベーションによる価値創造」、「事業改革による成長戦略」、「成長のための構造改革」の3つを掲げている。

「イノベーションによる価値創造」に関しては、2020年3月期の実績は国内累計10,000を超える現場へのスマートコンストラクションの導入拡大やデジタルトランスフォーメーション・スマートコンストラクションの提供開始、無人ダンプトラック運行システムの総稼働台数221台の達成などを実績としてあげている。将来の課題としては、スマートコンストラクションの海外展開、鉱山用新プラットフォームの開発、自動化・自律化・電動化・遠隔操作化の技術開発を掲げている。

「事業改革による成長戦略」に関しては、2020年3月期の実績はコマツマイニング(株)の拠点との統廃合、砕石・セメント向けモデルの導入、戦略地域向け油圧ショベルのモデルチェンジをあげ、次期以降の課題として坑内掘りハードロック事業の市場ポジション向上やライフサイクルサポート実現に向けたバリューチェーン改革の継続推進などを掲げる。

「成長のための構造改革」については、実績としてコマツマイニング(株)の新ミルウォーキー工場及びコマツフォレスト(株)の新ウメオ工場の着工などをあげ、ICT・IoTによる業務改革推進やグローバルな人材強化、ダイバーシティの推進を次期以降の課題としている。

成長戦略3本柱によるESG課題の解決も、「生活を豊かにする」、「人を育てる」、「社会とともに発展する」をCSR重点分野として置き、活動を進めていくとしている。