カドス・コーポレーション【211A】 スタンダード(内国株式)

建設事業では山口県・広島県を中心に流通店舗の設計施工を行い、不動産事業では土地オーナーとテナント企業のマッチングや賃貸借契約を通じた不動産賃貸収入を得る事業。

カドス・コーポレーション【211A】 スタンダード(内国株式)

建設事業では山口県・広島県を中心に流通店舗の設計施工を行い、不動産事業では土地オーナーとテナント企業のマッチングや賃貸借契約を通じた不動産賃貸収入を得る事業。

事業内容

カドス・コーポレーションは、地域の街づくりに貢献することを目指し、建設事業と不動産事業の2つの主要な事業セグメントを展開しています。これらの事業は、地域の価値向上を目指し、地域の声を形にすることを企業理念としています。

まず、建設事業についてです。カドス・コーポレーションは山口県と広島県を中心に、主に流通店舗の設計施工を行っています。同社は元請けとして、協力会社(下請け)と連携しながら施工を進めています。特に「カドスLANシステム」というビジネスモデルを強みとしており、土地オーナーとテナント企業をマッチングさせることで、土地の特性に合わせた最適な事業プランを提案し、店舗の設計施工からテナント企業の出店までをトータルプロデュースしています。

建設事業の実績として、2023年7月期の完成工事高は4,503百万円であり、新築工事件数は34件、新築完工件数は23件でした。特にドラッグストアや飲食店の施工が多く、ナショナルチェーン店舗関連の売上が全体の90%を占めています。設立からの累計新築完工件数は511件に達し、ナショナルチェーンの割合が高いことが特徴です。

次に、不動産事業についてです。カドス・コーポレーションは、建設事業の営業活動の中で土地オーナーとテナント企業のニーズがマッチしない場合に、同社が間に入ることで案件を成立させています。例えば、土地オーナーから土地を賃借し、同社が建物を建設してテナント企業に賃貸する「建貸」モデルや、土地オーナーから土地を購入してテナント企業に賃貸するモデルなど、多様な賃貸借パターンを展開しています。

不動産事業の売上高は2023年7月期で1,156百万円であり、建物賃貸収入が74.7%を占めています。また、同社は中古の店舗や事務所の賃貸、出店予定企業と土地オーナー間の不動産売買の仲介、太陽光発電システムによる売電も行っています。これにより、建設事業と不動産事業の両輪でビジネス機会を最大化し、長期安定収入を得る構造を構築しています。

カドス・コーポレーションは、建設受注と不動産賃貸の両面からアプローチすることで、複合案件を生み出し、将来的な安定収入と建設受注の獲得を目指しています。

経営方針

カドス・コーポレーションは、地域の街づくりに貢献することを目指し、建設事業と不動産事業の2つの主要な事業セグメントを展開しています。同社の成長戦略は、これらの事業を通じて地域の価値向上を図ることにあります。

同社の中期経営計画では、「100年存続企業」を長期ビジョンとし、「売上高100億円」と「社員100人体制」の早期実現を目指しています。この目標を達成するために、顧客、株主、従業員の信頼と期待に応えることを基本方針としています。

建設事業においては、山口県と広島県を中心に流通店舗の設計施工を行い、土地オーナーとテナント企業をマッチングさせる「カドスLANシステム」を強みとしています。このシステムにより、土地の特性に合わせた最適な事業プランを提案し、店舗の設計施工からテナント企業の出店までをトータルプロデュースしています。今後は、広島県と福岡県に重点的に経営資源を投入し、商圏拡大を図る予定です。

不動産事業では、建設事業の営業活動の中で土地オーナーとテナント企業のニーズがマッチしない場合に、同社が間に入ることで案件を成立させるビジネスモデルを展開しています。これにより、不動産賃貸収入の増加を図り、高い利益率を維持しています。また、郊外型複合商業施設「カドスタウン」の展開にも着手しており、山口県防府市及び宇部市において用地を確保しています。

財務面では、自己資本比率の向上や配当性向の向上を目指し、財務健全性を維持しながら株主価値の向上を図っています。具体的には、自己資本当期純利益率10.0%、自己資本比率40.0%、配当性向30.0%を目標としています。

さらに、同社は人材の確保と育成にも注力しており、65歳定年制を採用しつつ、個人の健康状態や就労意欲に応じて柔軟な労働条件を設定しています。また、従業員の評価の適正化や資格取得の奨励を通じて、従業員の能力向上を図っています。

環境保全への取り組みとしては、電力使用量の実質的削減を目指し、再生可能エネルギーの利用を推進しています。これにより、サステナビリティを巡る課題への対応を進め、収益機会の拡大を図っています。

カドス・コーポレーションは、これらの戦略を通じて持続的な成長を目指し、地域社会に貢献する企業としての地位を確立しようとしています。