ビザスク 事業内容・ビジネスモデル

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時価総額 494億8000万 円
銘柄コード 4490(マザーズ(内国株))

ビザスクは東京都目黒区に本社を置く企業。2012年3月「walkntalk」を設立。2014年11月に「ビザスク」に商号変更。2020年3月に東京証券取引所マザーズ市場に上場。主な事業は、知見プラットフォーム事業。「知見と、挑戦をつなぐ」をミッションに掲げ、知見データベースと顧客基盤の双方を拡充し、テクノロジーの力を活用して世界に向けて拡大、成長を目指す。


事業内容とビジネスモデル

事業内容

ビザスクは「世界中の知見をつなぐ」をビジョンに掲げ、「組織、世代、地域を超えて、知見を集めつなぐことで、世界のイノベーションに貢献する」ことをミッションとして、多様なバックグラウンドを持つアドバイザーを顧客にマッチングするナレッジシェアのプラットフォーム「知見プラットフォーム事業」を展開している。

ビザスクの知見プラットフォーム

ビザスクの「知見プラットフォーム事業」では6つのサービスを提供している。

ビザスクinterview

『ビザスクinterview』とは、顧客のニーズに応じて、ビジネス知見を有するアドバイザー(ビザスクのサービスにおいてビジネス知見を提供する個人)と顧客をマッチングし、1時間単位の電話や対面でのインタビューを設営するサービスである。

ビザスクexpert survey

『ビザスクexpert survey』は、インタビュー形式ではなく、オンライン・アンケート形式で多数のアドバイザーの知見を一度に収集することをサポートするサービスである。

ビザスク業務委託

『ビザスク業務委託』は、1時間単位のインタビューではなく、長期的にアドバイザーが知見を提供する、業務委託形式のマッチング・サービスである。

ビザスクproject

『ビザスクproject』とは顧客企業の新規事業社内提案制度において、アドバイザーへのスポットコンサルやサーベイ『ビザスクexpert survey』をプロジェクトに組みこむことにより、プロジェクト型で総合支援を行うサービスである。

ビザスクweb展示会

『ビザスクweb展示会』は自社の製品や保有技術の新たな展開可能性を探るためのニーズ探索サービスである。

セルフマッチング形式『ビザスクlite』

『ビザスクlite』とはビザスクのWebプラットフォーム上で、個人や法人顧客がアドバイザー選定等のマッチングを自ら行い、スポットコンサルを実施するサービスである。

経営指標

ビザスクは、中長期的な企業価値の向上を達成するために、先ずは強固なプラットフォームを構築すべく、知見プラットフォームの規模を示す指標である取扱高及び営業収益の成長を重視している。そして、その先に世界に向けて拡大、成長を実現していくことを目標としている。

経営環境

2020年現在、日本では、少子高齢化による就業人口の減少に直面する中、日本国政府は働き方改革を推し進めている。また同時に、人生100年時代を迎える中、個人の持つビジネス知見の見える化ニーズは益々高まっている。更に、テクノロジーの急速な進歩を背景に、変化の加速する事業環境において、イノベーションを実現するためのビジネス知見へのニーズは、起業を目指す個人から大企業まで広く浸透しつつある。このような経営環境を背景にビザスクは高い事業成長の実現を目指している。

中長期的な会社の経営戦略

ビザスクは高い事業成長を実現するべく、6つの経営戦略を実行していく。

プラットフォーム価値の向上と高い顧客エンゲージメントの実現

ビザスクは事業の拡大に伴い、データベースの拡充やマッチング効率の改善、サービス・ラインナップの拡充を進めている。その結果、プラットフォームの価値が向上し、高い顧客エンゲージメント(ビザスクサービスの利用を通じた顧客との信頼関係の構築と、それに基づく継続的な取引関係)を実現可能なビジネスモデルになっている。ビザスクでは引き続き、各クライアントからの更なる取扱高の拡大を目指し、プラットフォームの価値向上と高い顧客エンゲージメントの実現を進めていく。

個人のビジネス知見を束ねるデータベースの更なる拡充と登録者層の活性化

ビザスクでは、データベースに外部データベースから情報を追加することや、データベースの検索アルゴリズムの改良を通じた検索オペレーションの改善等を実行していく。その結果として、データベース検索の精度及び効率性双方を向上することで、登録者層を更に活性化すると共に、スピーディーかつ顧客満足度の高いマッチングを実現していく。

顧客基盤の拡充

ビザスクは設立当初より、情報収集ニーズの特に高い大手のコンサルティングファームや金融機関といったプロフェッショナルファームの顧客を中心に事業を展開してきた。こうしたプロフェッショナルファームでは、新規開拓後、ビザスクのサービス導入部署内での利用が広が り、更にそこから他部署に展開することで利用人数が徐々に拡大していくことが一般的である。さらにビザスクでは、 ビザスクにてプラットフォームの価値向上を進め、利用者一人当たり利用額の増加を図ることで、事業の拡大を進めていく。

今後は、コンサルティングファームに対しては、特に顧客内の横展開を進め利用者の拡大を図り、金融機関に対しては、主に大手顧客の新規開拓を中心に営業活動を進めていく。

データベースを活用した新たな商材の開発と拡大

ビザスクでは様々な知見を有する登録者のデータベースを活用したサービスとして、『ビザスクexpert survey』や『ビザスクweb展示会』などを提供している。ビザスクは今後も幅広い業界・職域をカバーした知見データベースを活用し、新たなサービスを開発、拡大することで、全社の事業成長を実現していく。

グローバル展開

ビザスクは2020年2月末現在、約1.2万人の海外登録者をデータベース上に有し、30か国以上の海外登録者とのマッチング実績がある。また、2020年2月期には機関投資家を中心に38社の海外法人クライアントがビザスクのサービスを活用している。

国内法人クライアントからの海外アドバイザーの知見を求めるニーズは益々高まっており、これに対応するため、海外拠点の設立等により海外アドバイザーの獲得力を更に強化していく。そして、国内の知見のマッチング、国内と海外の知見のマッチングのみならず、海外法人クライアントのニーズを海外アドバイザーにマッチングし、「世界中の知見をつなぐ」ビジョンを実現していく。

事業成長と事業効率改善

ビザスクの取扱高は、国内登録者数や法人クライアントロ座数の増加を上回るペースで増加している。それに伴い、ビザスクの事業効率も改善している。例えば、ビザスク全従業員1人あたりの1か月あたり取扱高は、2015年2月期の11万円から2020年2月期には150万円まで増加している。今後も知見提供取引についての事業成長投資を進め、先行投資と事業効率改善のバランスに注視しつつ、中期的な全社成長と事業効率改善を達成していく。

事業上及び財務上の対処すべき課題

ビザスクは「事業上及び財務上の対処すべき課題」として4項目を挙げている。

人材獲得及び人材育成

人材の確保はビザスクの成長の礎であり、優秀な経営陣及び従業員の獲得及び在籍しているメンバーのスキル向上は、重要な課題の一つである。知人紹介や人材紹介会社等の多様な採用チャネルを活用し、従業員の獲得を推進していく。また、人員の拡大とともに組織化を進め、リーダー人材を育成すると共に、教育制度等を拡充し、メンバーの成長をサポートしていく。

業務プロセスの改善と、これによる収益性の向上

ビザスクの各業務は、プロセス・ルールの標準化やシステム開発を進めることにより、効率化できる余地がある、と考えている。今後、開発エンジニアの採用、情報システムへの投資による各業務システムの機能向上と共に、内部統制を備えた業務の標準化を推進する。そうした取り組みにより、各業務の効率化を進め、当社事業の収益性の向上を図っていく。

個人情報保護の対応

ビザスクは、情報そのものの保護の観点から情報セキュリティ・システムを強化する。併せて、各国の個人情報保護に対する法体制の整備に留意し、個人情報保護の社内体制整備を進めていく。

海外展開の対応

ビザスクは、「世界中の知見をつなぐ」というビジョンの実現に向け、今後投資効率を意識しつつ、積極的に海外展開を図っていく方針である。海外展開にあたっては、国内で培ったオペレーションやシステム等のノウハウを活かしつつ、各地域の文化や法規制等を踏まえてサービスをカスタマイズし、事業の拡大を 図っていく。

2020年2月期 有価証券報告書(提出日:2020年5月29日)