PagerDuty, Inc. 事業内容・ビジネスモデル

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時価総額 34億6444万6000 ドル
銘柄コード PD(NYSE)

事業内容とビジネスモデル

事業内容

PagerDuty(ページャーデューティー)は様々なツールと連携して、システムアラートを集約・選別し、必要なアラートのみを確実にユーザに通知するインシデント管理ツールを提供するSaaS企業。2009年の設立以降、インシデント管理ツールを主力商品としてビジネスを行っている。2020年1月末には、ユーザーが12,000を突破した。

主力商品である『PagerDuty』は、システムのダウンタイムや不正確さから企業を保護することができ、他の有名な監視ツールとの統合もすることができる。

業務ユーザーのチーム全体にとっての重要度をあらかじめ設定することが出来、優先順位に従ってメールやSMS・音声メッセージなどでアラートを発信する機能を持つ。

スケジュール設定をすることにより、ローテーション管理をすることも可能。アラート通知の確認やアラートエスカレーション、自動再ルーティングなど多様な機能を持っており、必要なアラートを着実にユーザーに届けることが出来る。担当者のモバイル デバイスからインシデント処理を行うことが出来る点も画期的である。

製品・サービス

『PagerDuty』の具体的なサービス内容や機能は以下の通りである。

複数のアラートを集約し、担当者に通知する

通常のインシデント管理ツールでは、アラートがあるごとに担当者に通知が飛ぶことが多く、担当者は優先順位の判断をすることが難しいとされている。一方、『PagerDuty』では、事前に設定した重要度や優先順位に従って、ある程度集約された状態でアラートが届くため、担当者は重要度の判別をつけやすくなる。 もし担当者が一定の時間以内に通知を確認をしなければ、事前に設定した順番で他の担当者に通知する機能を持っている。『PagerDuty』ではこの機能を『エスカレーション』と呼んでいる。

また、通常のインシデント管理ツールは、複数の監視ツールから違うフォーマットでアラートが発せられることも多い一方、『PagerDuty』では複数システムにまたがってデータ管理が出来、監視ツールごとに違うアラートのフォーマットを統一化することも可能である。

インシデントへの対応状況をチーム全員がダッシュボードで確認可能

通常のインシデント管理ツールは、メールでインシデントの通知が来ることが多く、チーム全体の対応状況の情報が散在しているため、混乱が避けられない。『PagerDuty』ではチーム全員が、リアルタイムにダッシュボード上で状況を確認できる。また、権限の設定によってはエンジニア以外に営業部門なども参照することができる。

チャットサービスやWeb会議システムとの連携が可能

『PagerDuty』は多くのチャットサービスやWeb会議システムと連携できるようになっており、これらのインフラを使ってコミュニケーションをとりながら円滑にインシデント対応を進めることが出来る。

成長戦略

新規顧客の獲得

PagerDutyはブランド力を高め、効率的に新規顧客を獲得していくと述べている。デジタルキャンペーンや、マーケティング活動、業界イベントでのコミュニケーション等を通じて、潜在顧客を発掘し、認知度を向上していく方針だ。

既存顧客の利用範囲増加

既に導入が済んでいる企業に関しても、より広い範囲でPagerDutyのサービスを使ってもらえるよう、コミュニケーションを密に取ることを目指す。最初は開発部門やシステム部門で導入されることが多い『PagerDuty』だが、営業や財務、人事といった他部門においても利用してもらえるよう工夫するとしている。

新製品・新機能の開発

顧客のニーズを適切に掴み、それに応えるような新製品および新機能を開発するために、PagerDutyは投資を惜しまない方針だ。これにより、アップセル(同じ商品の中でのグレードアップ)およびクロスセル(異なる機能の導入)の効果を狙うことが出来る。


2020年1月期 Annual Report FORM 10-K(提出日:2020年3月19日)