日産化学【4021】 プライム(内国株式)

基礎化学品(メラミン、硫酸など)、ファインケミカル(封止材用特殊エポキシ、難燃剤)、ディスプレイ材料(液晶表示用ポリイミド)、半導体材料(反射防止コーティング材)、無機コロイド(電子材料用研磨剤)、農薬(除草剤、殺虫剤)、動物用医薬品原薬、ヘルスケア(高コレステロール血症治療薬原薬)、化学品卸売、肥料、造園緑化、運送、プラントエンジニアリング事業を展開。

日産化学【4021】 プライム(内国株式)

基礎化学品(メラミン、硫酸など)、ファインケミカル(封止材用特殊エポキシ、難燃剤)、ディスプレイ材料(液晶表示用ポリイミド)、半導体材料(反射防止コーティング材)、無機コロイド(電子材料用研磨剤)、農薬(除草剤、殺虫剤)、動物用医薬品原薬、ヘルスケア(高コレステロール血症治療薬原薬)、化学品卸売、肥料、造園緑化、運送、プラントエンジニアリング事業を展開。

事業内容

日産化学は、多岐にわたる事業セグメントを持つ化学企業であり、基礎化学品から高機能材料、農薬、ヘルスケア製品まで幅広い製品を提供しています。同社は、基礎化学品セグメントではメラミン、硫酸、硝酸、アンモニアなどを手がけ、これらは日産化学自身および他の2社で製造されています。化学品事業では、ファインケミカル製品として封止材用の特殊エポキシや難燃剤、殺菌消毒剤などを提供しており、これらは3社で構成されています。

ディスプレイ材料セグメントでは、液晶表示用の材料ポリイミドなどを製造し、NCK Co., Ltd.を含む関連会社と共に事業を展開しています。機能性材料セグメントでは、半導体材料や半導体用反射防止コーティング材などを手がけ、Nissan Chemical America Corporationを含む複数の会社が関与しています。

農薬セグメントでは、除草剤や殺虫剤、殺菌剤などの農業化学品を提供し、Nissan Chemical Europe S.A.S.やNissan Bharat Rasayan Pvt., Ltd.などがこのセグメントに属しています。ヘルスケア事業では、高コレステロール血症治療薬原薬の製造を行っており、日産化学自身がこの事業を担っています。

卸売事業セグメントでは、化学品の卸売などを行い、日星産業㈱を含む11社がこのセグメントに関与しています。その他の事業としては、肥料や造園緑化、運送、プラントエンジニアリングなどがあり、日産エンジニアリング㈱を含む14社がこれらの事業を展開しています。これらの事業を通じて、日産化学は多様な産業分野に貢献しています。

経営方針

日産化学は、長期的な視点を持った成長戦略「Atelier2050」と中期経営計画「Vista2027」を推進しています。これらの計画では、社会が直面する課題の解決と持続可能な発展を目指し、環境との調和を図りながら人々の豊かな暮らしと幸せの実現を追求しています。中期経営計画「Vista2027」のStage Iでは、2024年度の売上高2,550億円、営業利益585億円を目標に掲げ、事業領域の深掘り、サステナブル経営の推進、価値創造・共創プロセスの強化、現有事業のシェア・利益の拡大という4つの基本戦略を定めています。

具体的な取り組みとして、生物科学研究所にバイオロジカルグループを立ち上げ、微生物を利用した農業資材の創出や、マテリアルズインフォマティクス(MI)を活用した製品開発の迅速化に取り組んでいます。また、サステナブル経営の推進の一環として、「日産化学サステナブルアジェンダ」を策定し、気候変動対策委員会を設置しています。これにより、気候変動問題への対策として、カーボンニュートラル達成に向けた活動を強化しています。

人的資本の最大化にも注力し、人事制度の刷新やダイバーシティの推進、デジタル技術の活用を進めています。さらに、殺虫剤「グレーシア」のグローバル展開や、半導体材料の研究開発強化など、現有事業のシェア拡大と利益増大に向けた施策を展開しています。

日産化学は、これらの戦略を通じて、自己資本当期純利益率(ROE)18%以上、売上高営業利益率20%以上を目指し、配当性向55%維持などの財務指標の達成を目標に掲げています。非財務指標としては、サステナブルアジェンダの達成やGHG排出量削減、人材育成に関する質問への肯定回答率65%以上など、社会的責任と企業価値の向上を目指しています。これらの取り組みを通じて、日産化学は持続可能な成長を目指しています。