2021年03月12日 07:10
物流事業でも上場狙う
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中国のEC大手JD.comが3月11日、2020年10〜12月期決算を発表した。巣ごもり需要を追い風に増収増益が続く。

  • 売上高は前年比31.4%増の2243億元(≒3.8兆円)
  • 営業利益は同じく12.4%増の5.95億元(≒100億円)
  • 年間アクティブ顧客数は同じく30.3%増の4.7億人

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主力の物販事業の売上高は前年比28%増の1922億元(≒3.2兆円)。コロナ禍で日用品や家電製品が好調だったほか、農村部など未開拓地域での顧客獲得も進んでいる。

昨年12月に香港証券取引所に上場したJD Healthが扱う医薬品の販売も増えた。待ち時間ゼロでオンライン診療を受けられる手軽さが人気を集める。

物流事業の売上高は95.3%増の146億元(≒2450億円)と高成長が続く。中国全土をカバーする物流網を武器に、他社からの受注が増加。倉庫数は昨年末時点で900を超えた。

2月26日にはJD Logisticsが香港証券取引所への上場を申請した。承認されれば、資金調達元が増え、更なる成長投資が可能になりそうだ。