世界最大級の成人受講者数を誇る米国EdTech企業「Coursera（コーセラ）」がニューヨーク証券取引所に近く上場する。

Courseraは2011年設立。2時間で終わるコンテンツもあれば、大学と連携して完全オンラインで学士号や修士号を取得できるコースも提供する。

• 2020年通期の売上高は前年比59.2%増の2.9億ドル
• 営業損失は0.7億ドル（前年は0.5億ドルの赤字）
• 登録ユーザー数は2020年末時点で7,660万人（うち360万人が有料）

2020年の売上は、個人向け売上が65.7%、エンタープライズ向けが24.1%、学位取得コース（Degrees）向けが10.2%からなる。

エンタープライズ向けの「Net Retention Rate」は114%にのぼった。これは、既存顧客の解約・アップセル（前年比）を指標化したものだ。

2020年末までの2年間で1.2万人を超える「Degrees」学生を獲得したが、平均獲得コストは2,000ドルに満たなかった。一方、費用単価は9,000ドルから4.5万ドルと高い。

エンタープライズ向けでは、企業・教育機関・政府を対象に提供する。有料顧客は387社にのぼり、前年比で61%増加した。