配送遅延でも増収
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米会員制卸売大手のコストコ・ホールセールは3月4日、2020年12月〜2021年2月期決算を発表した。
- 売上高は前年比15%増の447億6900万ドル
- 営業利益は同じく6%増の13億4000万ドル
- 調整後のEC売上高は同じく74.8%増
巣ごもり需要を受け、引き続き日用品や食料品の販売が伸びている。外出自粛により客数は伸び悩んでいるものの、まとめ買いをする人の増加で客単価は11.9%伸びた。
2Qの増収率は15%と1Qから4ポイント低下。主に需給のひっ迫により、サプライチェーンでコンテナの不足や発送の遅れが生じた。家具やスポーツ用品、海産食品やチーズ、家電製品など幅広い商品が品薄になっている。
リチャード・ギャランティCFOは 「今後は解消に向かっていくと考えている」 と話すが、予断を許さない状況だ。
コストコは今月から、アメリカで働く従業員の最低時給を16ドルに引き上げた。ウォルマートやAmazonなどを上回り、業界の最高水準となった。