2021年03月05日 07:00
駅にあるアレ
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ユニークな会社が東証二部への新規上場を承認された。その名も「表示灯」。上場は4月7日を予定している。

主力とする「ナビタ事業」は、全国の駅や路面電車の電停、自治体庁舎、交番や警察署、運転免許試験場などの広告を扱う。スポンサー数はのべ約78,000件(2021年1月末)にのぼる

ひとつの媒体に複数のスポンサー広告を掲出する「連合広告」により安価な価格設定を実現し、複数年契約の継続スポンサーが中心。業種依存もなく、安定的な収益基盤を構築している。

表示灯

「サイン事業」では、鉄道会社や自治体などのネットワークを活かし、看板や案内板の企画〜施工までを提供する。東京メトロの駅工事などによる大型工事を獲得し、2020年3月期の増収要因になった。

企業理念は「道を表し示す灯になりたい」。ルーツは1967年、名古屋市でバス停に交通広告を掲出したことにさかのぼる。

大学病院などの医療機関や神社、コミュニティバス、ハローワークへの展開も進める。デジタルサイネージ化による媒体価値の向上を狙うが、一機あたりの製造コストは高くつく。コストダウンに取り組んでいるところ。