2021年03月03日 07:00
ビジョンファンド案件
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アメリカの不動産テックでは「GAFA」のように頭文字をとって「ZORC」と呼ばれる4大企業が存在する。「Zillow」「Opendoor」「Redfin」、そして今回上場が決まった「Compass」だ。

Compassは、住宅用不動産の仲介業者向け総合プラットフォームを提供。不動産売買の契約成立後、仲介業者から手数料を徴収する。

  • 2020年通期売上高は前年比55.9%増の37.2億ドル
  • 営業損失は2.7億ドルで赤字縮小(前年は4.0億ドルの赤字)
  • 総取扱高は1,517億ドル(前年比55.6%増)

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創業は2012年で、創業者で会長CEOのロバート・レフキン(Robert Reffkin)氏はゴールドマンサックスの元COOだ。

2013年にニューヨークに進出して以来、ワシントン、シカゴ、サンフランシスコのベイエリアなど、全米にエリアを拡大中。大都市統計地域(MSA)として定義されている384地域のうち、現在は46の地域をカバーしている。

仲介業者はCompassを利用することで時間を削減、運用コストを下げられる。例えば売り手側の場合、平均して21%短い期間で住宅を販売することができるという。

米国では2020年に560万戸以上の住宅が販売された。市場全体の取引額は約1.9兆ドル 、Compassのマーケットシェアは約4%にのぼる。