2021年03月03日 07:00
南米の雄、やはり爆発的な成長
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ラテンアメリカのEC最大手、メルカドリブレが2020年10〜12月期決算を発表した。EC需要の拡大を受けて大幅な増収となった。

メルカドリブレは1999年にアルゼンチンで創業し、2007年にナスダック市場に上場した。社名はスペイン語で「フリーマーケット」を意味する。

  • 売上高は前年比96.9%増の13億2700万ドル
  • 営業損益は2500万ドルの赤字(前年は6800万ドルの赤字)
  • 総取扱高(GMV)は前年比70%増の65億7000万ドル

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全地域が好調だったが、特に伸びが大きかったのはメキシコ。販売商品数ではアルゼンチンを抜き、ブラジルに次ぐ2番目の規模になった。GMVでも初めて10億ドルを突破し、全体の15%ほどにまで成長した。

自社の物流サービスで配送した商品数は前年比2.3倍の2億1400万点と、全体の半分以上を占めた。迅速な配送に対応できるようになり、配達完了までのリードタイムが30%短縮されたことも顧客獲得に繋がった。

フィンテック事業も好調だ。総決済高は159億ドルと前年から83.9%増。特に4Qでは実店舗の営業再開にあわせ、モバイルウォレットの決済高が前年比90%増とコロナ前の成長率にまで戻った

4Qでは新たにブラジルでデビットカード事業や、盗難や破損に対する保険商品の展開を始めた。サービス拡充の手を緩めず、顧客基盤をさらに広げたい考えだ。