2021年03月02日 07:00
アメリカの中古車売買プラットフォーム、新規上場へ
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アメリカの中古車売買オークションサイト「ACV Auctions」が新規上場を承認された。2014年の創業以来、卸売市場をターゲットに中古車売買や車両査定のプラットフォームを提供している。

ACVのサイトでは、車両の下部構造を高解像度で表示できたり、車両のエンジン音を聞けるなど、豊富な情報量が特徴として挙げられる。

  • 2020年の通期売上高は前年比95.0%増の2.1億ドル
  • 同じく営業損益は0.4億ドルの赤字(前年は0.8億ドルの赤字)
  • 総取扱高(GMV)は前年比86.2%増の33億ドル

ACV Auctions

アメリカの卸売市場では年間2,200万台の中古車が売買されている。2020年にACVのサイトで取引された車両台数は39万台(前年比62%増)。マーケットシェアは約1.8%ということになる。

加盟ディーラー数は、前年比29.6%増の1.6万店にのぼる。ちなみにアメリカでは中古車ディーラーがかなり細分化されている。5万を超えるディーラーが存在し、トップ100社をあわせても市場シェアはわずか9%だ。

2020年は、コロナの影響で第2四半期の後半から第3四半期にかけて、全米で中古車需要が高まった。その結果、オークションの成約率は上昇したという。第4四半期に入ると需要過熱の反動と季節性により、売上は前四半期より減少した。