植物肉、メインストリームになれるか
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代替肉製品を手がける米ビヨンド・ミートは2月25日、アメリカ最大級のファストフードチェーンであるマクドナルドとヤム・ブランズとの戦略的提携を発表した。
ビヨンド・ミートは2009年に設立された人工肉メーカー。2019年にナスダック市場へ上場し、昨年末時点で80カ国以上にある約12万2000店のレストランや小売店に商品展開している。
マクドナルドとの契約期間は3年間。植物肉バーガー「McPlant」向けのパティを優先的に供給できるようになる。 チキンやポークを代替する新メニューも開発していく方針だ。
ヤム・ブランズとの契約期間は「数年間」。傘下のKFCやタコベル、ピザハット向けに植物由来のメニューを共同開発する。
マクドナルドやヤム・ブランズとは2019年から部分的に協業しており、今回の発表はそれに続く流れだ。
ビヨンド・ミートのイーサン・ブラウンCEOは 「我々の業界で実現しうる最も大きな提携だ」 と発言。全世界のマクドナルドやKFCで販売できるようになれば、代替肉の知名度が飛躍的に高まる可能性がある。
あわせて発表した2020年10〜12月期決算は、売上高が前年比3.5%増の1億190万ドル。販路拡大により小売店での売上が伸び、コロナ禍でのレストラン向け販売の不振を補った。