2021年02月25日 07:03
台湾発のAI SaaS、東証に新規上場へ
Cg0m0 tjo5vs5ew7afyw3w
Shutterstock

台湾のAI企業「Appier(エイピア)」が、持ち株会社Appier Groupを通して東証マザーズへの新規上場を承認された。

Appierの設立は2012年。企業マーケティングに対する、AIソリューションの研究開発からスタートした。2年後の2014年には、ユーザー獲得プラットフォーム『CrossX』の提供を始めた。

  • 2020年の通期売上高は89.7億円(前年比24.2%増)
  • 同じく営業損益は15.8億円の赤字(前年は23.6億円の赤字)
  • サイバーエージェント向け売上が全体の18.5%を占める

エイピア

CEOのチハン・ユー(游直翰)氏はスタンフォードで修士号、ハーバードで博士号を取得している。博士論文が同分野の最優秀論文賞に選ばれた、トップクラスのAIサイエンティストだ。他にも専門家が集結しており、社内エンジニアの約7割はAIやビックデータ領域における博士号や修士号を取得している。

提供するソリューションは全部で4つ。CrossXの他に、ユーザーの維持や関係構築を図る『AIQUA』、売上の最大化と購入動機づけをもらたす『AIDEAL』、集団の行動予測を可能にするデータサイエンスPF『AIXON』を展開している。

Appierの製品では、ディープラーニング技術を用いてフォーマットが異なる大量データを統合する。ユーザーは最先端のAIを簡単に活用でき、AIを業務プロセスに組み込むための開発時間とコストを「大幅に圧縮可能だ」という。

想定発行株価は1,400円、上場時発行済株数は99,872,490株。想定時価総額は1,398億円となる。