2021年02月25日 07:03
明暗分かれる
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小売企業の業績の明暗が鮮明だ。23日に決算発表した米ホームセンターのホーム・デポと百貨店のメーシーズの2社は正反対のコロナ影響を受けている。

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ホーム・デポの2020年11月〜2021年1月期の売上高は前年比25%増の323億ドル、営業利益は20%増の41億ドルとなった。

巣ごもり下で家の改修や家具のDIY需要が高まり、資材やリペア道具の販売が伸びている。 主力のアメリカ市場の既存店売上高は25%増だった。

一方、メーシーズの売上高は前年比19%減の67億ドル、営業損益は28%減の4億100万ドル。

都市部への外出を控える流れが続くなか、主力商材である高級な衣料品や靴の販売が振るわなかった。 EC売上高は21%伸びたが、実店舗の落ち込みを吸収しきれてはいない。

今後の業績を左右するのはワクチン接種の進展だ。ホーム・デポは巣ごもり特需の沈静化を警戒して業績予想を示さなかった一方、メーシーズはアパレル販売の回復により売上が前年から14〜20%増えると見込む。