コロナ禍でクロックスが売れている。販売を手がけるCrocsの2020年10〜12月期の売上高は前年比56.5％増の4億1200万ドルと、四半期ベースで過去最高を記録した。

在宅勤務や外出自粛の浸透で革靴やヒールの需要が落ちている一方、自宅周辺で楽に使える靴としてクロックスが人気を集めている。

クロックスの穴に付けられるアクセサリー 「ジビッツ」 の販売も伸びている。好きなようにカスタマイズできる楽しさが好評で、ジビッツファンのLTV（顧客生涯価値）は最大で従来の2倍ほど高いという。

デジタルマーケティングの強化などでECシフトを進めたことも寄与した。10〜12月のEC経由の売上高は前年比92％増の1億1300万ドル。全体に占める構成比は3割まで高まった。

2021年度は通期の売上高で前年比20〜25％増となる見通し。アンドリュー・リースCEOは 「将来の成長に向けて、デジタルやサプライチェーンへ投資していく」 と意気込む。