Clubhouseに基盤提供
Shutterstock
映像や音声のクラウド配信プラットフォームを手がけるAgoraが2月22日、2020年10〜12月期決算を発表した。
昨年6月にナスダック市場に上場した上海のテクノロジー企業で、最近は「Clubhouse」の音声配信基盤を提供しているとのニュースで話題となっている。
Agoraはリアルタイムなコミュニケーションを可能にするAPIを提供する。利用時間に応じた従量課金が基本のモデルだ。
売上高は前年比74.1%増の3300万ドル。コロナ禍でのオンライン授業やビデオチャットの需要増が追い風となっている。アクティブ会員数は昨年末時点で前年比2倍の 2095社 となった。
為替影響を除いた既存顧客の単価上昇率は179%と前年から48ポイント高まった。コロナのピーク時からは落ち着きつつあるが、既存顧客のアップセルも高水準を維持している。
一方、営業損益は775万ドルの赤字(前年は240万ドルの赤字)と赤字幅が拡大。開発人材の採用増やマーケティング費用が膨らんだ。
1月末にはインスタントメッセンジャーのAPIを提供する中国企業「Easemob」の買収を発表。テキスト分野への進出も強めていく方針だ。