2021年02月24日 07:00
ギグワークの行方やいかに
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英最高裁判所が2月19日、米Uber Technologiesの運転手は同社の 「従業員」 だとする判決を下した。運転手は最低賃金や休日手当などの権利が認められ、Uberにとっては負担が増すことになる。

最高裁は 「(運転手は)Uberに従属、依存している」 と指摘。運転手はあくまで「個人事業主」だとしてきたウーバー側の主張は退けられた。

同様の訴訟はこれまでにもあった。2020年3月の仏最高裁ではUberが敗訴した一方、同年11月の米カリフォルニア州での住民投票ではUber側の主張が賛成多数となった。

今回権利が認められたのは提訴をした数人の運転手のみ。英最高裁はこれから全国の運転手の立場を見直していく方針だ。動向次第では、「ギグワーク」全体にとっても大きな重石になりかねない。