有料会員数が続伸、パークは厳しい
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ウォルト・ディズニーが先ほど発表した7〜9月期決算は、最終損益が6.3億ドルの赤字だった。コロナ禍による業績への影響が続く。
- 売上高は前年比23%減の147億ドル
- 営業損失は5.8億ドル(前年同期は12.5億ドルの黒字)
- ストリーミングなどD2C事業への本格的な転換を示唆
ストリーミング有料会員数が続伸
- Disney+有料会員数は7,400万人へとさらに増加
- Huluも3,660万人へと続伸、うち410万人が高単価プランに加入
- ARPU(ユーザー単価)はDisney+が4.52ドルに対しESPN+は4.54ドル
- Huluは通常版が12.59ドル、高単価プランは71.9ドルと高い
ESPN+のARPUは前年の5.15ドルから低下した。背景にあるのは、Disney+からESPN+、Huluまで一括で加入できるというバンドルプランの開始(2019年11月〜)である。
パーク事業の売上は前年比61%減、セグメント損失は11億ドル。上海では5月、パリでは7月、香港では9月に営業を再開した。どの拠点も大幅にキャパシティを下げた営業となっている。
D2C事業は伸びているが、セグメント赤字は5.8億ドル。柱に育てるには、黒字化への道のりについても検討しなくてはならない。Disney+は単価が低いため、かなりの規模が必要になる。